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HER2変異陽性進行非小細胞肺がんに対するセバベルチニブ、良好な抗腫瘍効果および安全性プロファイルを示す New England Journal of Medicineより

[公開日] 2025.11.07[最終更新日] 2025.10.30

2025年10月17日、医学誌『New England Journal of Medicine』にて、局所進行または転移性HER2遺伝子変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)を対象に、新規経口可逆的チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)であるセバベルチニブの有効性と安全性を評価した第1/2相多施設共同試験SOHO-01の結果が報告された。

試験デザイン

対象

局所進行または転移性HER2変異陽性NSCLC患者209例 前治療歴に基づき、以下の3つのコホートに分類 ・コホートD:前治療歴あり、HER2標的療法による治療歴なし(n=81) ・コホートE:前治療歴あり、抗HER2抗体薬物複合体(ADC)による治療歴あり(n=55) ・コホートF:前治療歴なし(n=73)

治療法(レジメン)

セバベルチニブ単剤経口投与

評価項目

主要評価項目:盲検下独立中央判定による客観的奏効率(ORR) 副次評価項目:奏効期間(DoR)、無増悪生存期間(PFS)

結果

有効性

コホート毎の有効性の結果は以下の通り。 コホートD:ORRは64%、DoRの中央値は9.2ヶ月、PFSの中央値は8.3ヶ月 コホートE:ORRは38%、DoRの中央値は8.5ヶ月、PFSの中央値は5.5ヶ月 コホートF:ORRは71%、DoRの中央値は11.0ヶ月、PFSの中央値は未成熟

安全性

グレード3以上の薬剤関連有害事象(AE)は、全体の31%に発生した。 下痢(84-91%)が最も多く、グレード3以上の下痢は5-23%で発生した。 薬剤関連AEによる治療中止割合は3%であった。

結論

局所進行または転移性HER2変異陽性NSCLCに対するセバベルチニブは、良好な抗腫瘍活性を示し、治療中断に至るAEは少数であったことから、重要な治療選択肢となる可能性が示唆された。 参照元: Sevabertinib in Advanced HER2-Mutant Non-Small-Cell Lung Cancer(N Engl J Med. 2025 DOI: 10.1056/NEJMoa2511065.)
ニュース 肺がん HER2セバベルチニブ非小細胞肺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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