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自家造血幹細胞移植不適格な再発・難治性大細胞型B細胞リンパ腫に対するルンスミオ+ポライビー併用療法、良好な抗腫瘍効果を示す Journal of Clinical Oncologyより

[公開日] 2025.10.10[最終更新日] 2025.10.09

2025年10月2日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にて、治癒目的の治療に適さない再発・難治性大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)を対象に、抗CD20/CD3二重特異性抗体ルンスミオ(一般名:モスネツズマブ)+B細胞表面のCD79bを標的とした抗体薬物複合体ポライビー(一般名:ポラツズマブ ベドチン)の併用療法(Mosun-Pola)の有効性と安全性を評価した第3相SUNMO試験の結果が発表された。

試験デザイン

対象

自家造血幹細胞移植(ASCT)の適応とならない再発・難治性LBCL患者

治療法(レジメン)

試験群:ルンスミオ+ポライビー(n=138) 対照群:リツキサン(一般名:リツキシマブ)+ゲムシタビン+オキサリプラチン(n=70)

評価項目

主要評価項目:中央判定による客観的奏効率(ORR) および 無増悪生存期間(PFS) 主要な副次評価項目:全生存期間(OS)

結果

追跡期間中央値23.2ヶ月時点において主要解析が実施された。

有効性

主要評価項目であるPFSの中央値は、試験群で11.5ヶ月(95%信頼区間:5.6-18)に対して対照群で3.8ヶ月(95%信頼区間:2.9-4.1)であり、試験群で有意な改善が認められた(ハザード比:0.41、95%信頼区間:0.3-0.6、p< 0.0001)。 もうひとつの主要評価項目であるORRは、試験群で70%に対して対照群で40%を示し、試験群で有意に高い数値を示した(p< 0.0001)。完全奏効率は、試験群で51%、対照群で24%であった。 また副次評価項目であるOSの中間解析における中央値は、試験群で18.7ヶ月であった(ハザード比:0.80、95%信頼区間:0.5–1.2、p=0.28)。

安全性

試験群におけるグレード2以上のサイトカイン放出症候群(CRS)発生率およびCRS治療薬であるトシリズマブの使用率は5%未満であった。 また、患者報告アウトカムは、対照群と比較して試験群で改善が認められた。

結論

ASCTに不適格な再発・難治性LBCLに対するルンスミオ+ポライビー併用療法は、リツキサン+ゲムシタビン+オキサリプラチンと比較してPFSおよびORRの改善を認め、忍容性も良好であったことから、有望な治療選択肢になり得ることを示唆する結果である。 参照元: Mosunetuzumab plus polatuzumab vedotin in transplant-ineligible refractory/relapsed large B-cell lymphoma: primary results of the phase 3 SUNMO trial(J Clin Oncol. 2025 DOI: 10.1200/JCO-25-01957.)
ニュース 悪性リンパ腫 ポライビーポラツズマブ ベドチンモスネツズマブルンスミオ大細胞型B細胞リンパ腫

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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