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未治療の進行性腎細胞がんに対するオプジーボ+カボメティクス、長期追跡後も有効性を示す Annals of Oncologyより

[公開日] 2025.10.03[最終更新日] 2025.10.02

2025年9月23日、医学誌『Annals of Oncology』にて、未治療の進行性腎細胞がん(RCC)を対象に、オプジーボ(一般名:ニボルマブ)+カボメティクス(一般名:カボザンチニブ)併用療法とスーテント(一般名:スニチニブ)単独療法を比較した第3相CheckMate 9ER試験の最終解析結果が報告された。

試験デザイン

対象

前治療歴のない進行性RCC

治療法(レジメン)

試験群:オプジーボの静脈内投与+カボメティクスの経口投与の併用療法(n=323) 対照群:スーテントの経口投与の単独療法(n=328)

評価項目

主要評価項目:盲検下独立中央判定によるRECIST v1.1に基づく無増悪生存期間(PFS) 副次評価項目:全生存期間(OS)、客観的奏効率(ORR)、安全性

結果

追跡期間中央値5.6年(67.6ヶ月)の結果は以下の通り。

有効性

主要評価項目であるPFSの中央値は、試験群で16.4ヶ月に対して対照群で8.3ヶ月であった(ハザード比: 0.58、95%信頼区間:0.49-0.70)。また60ヶ月時点のPFS率は、13.6%に対して3.6%であった。 副次評価項目であるOSは、試験群で46.5ヶ月に対して対照群で35.5ヶ月であった(ハザード比:0.79、95%信頼区間:0.65-0.96)。また60ヶ月時点のOS率は40.9%に対して35.4%であった。 ORRは、試験群で55.7%に対して対照群で27.4%であり、そのうち完全奏効率は13.9%に対して4.6%であった。

安全性

いずれかのグレードの治療関連有害事象の発生率は、試験群で97.5%に対して対照群で93.1%であった。 長期追跡期間においても、安全性と忍容性はこれまでの報告と一貫しており、新たな死亡例は確認されなかった。

結論

CheckMate 9ER試験の最終追跡解析において、オプジーボ+カボメティクス併用療法は長期追跡後も有効性の優位性を示した。これは、同併用療法が前治療歴のない進行性RCCに対する標準治療として有用であることを支持する結果である。 参照元: Final analysis of nivolumab plus cabozantinib for advanced renal cell carcinoma from the randomized phase III CheckMate 9ER trial(Annals Oncol. 2025 DOI: 10.1016/j.annonc.2025.09.006)
ニュース 腎臓がん オプジーボカボザンチニブカボメティクスニボルマブ腎細胞がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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