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再発または難治性濾胞性リンパ腫に対するジャイパーカ、有効性・安全性ともに有望な結果を示す Blood Advancesより

[公開日] 2025.09.19[最終更新日] 2025.09.19

2025年8月22日、医学誌『Blood Advances』にて、再発または難治性(R/R)濾胞性リンパ腫(FL)を対象に、非共有結合性のブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬ジャイパーカ(一般名:ピルトブルチニブ)を評価した多施設共同第1/2相BRUIN試験のコホート解析結果が報告された。

試験デザイン

対象

多剤併用療法歴のあるR/R FL患者

治療法(レジメン)

ピルトブルチニブ単剤療法による単群試験

評価項目

主要評価項目:治験担当医師評価によるLugano分類(2014)に基づく客観的奏効率(ORR) 副次評価項目:奏効期間(DoR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、安全性

結果

有効性

有効性評価の対象となったFL患者は48例(年齢中央値64.5歳)であった。 主要評価項目であるORRは50.0%(95%信頼区間:35.2-64.8)、副次評価項目であるDoRの中央値は5.5ヶ月(95%信頼区間:3.7-未到達)、PFSの中央値は5.8ヶ月(95%信頼区間:3.8-8.1)であった。 また18ヶ月時点において、推定DoR率は41.0%(95%信頼区間:20.1-60.9)、PFS率は32.3%(95%信頼区間:19.1-46.2)、OS率は78.3%(95%信頼区間:62.1-88.1)であった。

安全性

ジャイパーカ投与中に有害事象で治療を中止した症例は2例(4.2%)、うち1例は治療関連有害事象であった。 また4例(8.3%)が治療関連有害事象によりジャイパーカの減量に至った。

結論

多剤治療歴のあるR/R FL患者に対するジャイパーカ単剤療法は、有望な抗腫瘍効果と良好な安全性プロファイルを示し、更なる研究の妥当性を示している。 参照元: Pirtobrutinib, a Highly Selective, Non-covalent (Reversible) BTKi in R/R Follicular Lymphoma: Phase 1/2 BRUIN Study(Blood Adv. 2025 DOI: 10.1182/bloodadvances.2024014975.)
ニュース 悪性リンパ腫 ジャイパーカピルトブルチニブ濾胞性リンパ腫

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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