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EGFR変異陽性非小細胞肺がんに対するライブリバント+ラズクルーズ療法における皮膚毒性管理 Journal of Thoracic Oncologyより

[公開日] 2025.09.12[最終更新日] 2025.09.11

2025年9月9日、医学誌『Journal of Thoracic Oncology』にて、治療歴のないEGFR変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)を対象に、EGFR/MET二重特異性抗体ライブリバント(一般名:アミバンタマブ)+EGFR阻害薬ラズクルーズ(一般名:ラゼルチニブ)併用療法中に発生する皮膚関連有害事象(AEs)の予防的管理法の有効性を評価した第2相COCOON試験の結果が報告された。

試験デザイン

対象

治療歴のないEGFR変異陽性の局所進行または転移性NSCLC患者

治療法(レジメン)

COCOON皮膚管理(COCOON DM)群(n=99): ドキシサイクリンまたはミノサイクリン(経口)、クリンダマイシン(頭皮塗布)、クロルヘキシジン(爪に塗布)、セラミドベースの保湿剤(顔と体に塗布) 標準治療(SoC DM)群(n=102):各施設における標準的な皮膚管理の実施

評価項目

主要評価項目:12週目までのグレード2以上の皮膚科的有害事象(DAEI)の発生率

結果

追跡期間中央値7.1ヶ月の時点で、グレード2以上のDAEI発生率は、COCOON DM群で42%であったのに対し、SoC DM群では75%であり、発生率の有意な減少を示した(オッズ比:0.24、95%信頼区間:0.13-0.45、p < 0.0001)。 部位別で見ると、特に顔・体(爪囲炎を除く)のDAEIが26%に対して60%(p < 0.0001)、頭皮のDAEIが10%に対して26%(p = 0.0049)であり、6ヶ月以上の効果の持続も示した。 患者報告アウトカム(PROs)に関しても、COCOON DM群で良好であり、皮膚症状がQoL(生活の質)に与える影響が軽減されたことが示された。 治療効果に関しては、客観的奏効率(ORR)がCOCOON DM群で82%であったのに対し、SoC DM群で75%、また無増悪生存期間(PFS)の中央値は両群とも未到達であった。

結論

今回、予防的皮膚毒性管理がライブリバント+ラズクルーズ併用療法の有効性を損なうことなく、皮膚毒性の発生率とQOLへの影響を改善できることが示された。 参照元: Enhanced Versus Standard Dermatologic Management With Amivantamab-Lazertinib in EGFR-Mutated Advanced NSCLC: The COCOON Global Randomized Controlled Trial(J Thorac Oncol. 2025 DOI: 10.1016/j.jtho.2025.07.117.)
ニュース 肺がん EGFRMETアミバンタマブライブリバントラズクルーズラゼルチニブ非小細胞肺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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