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未治療のEGFR変異陽性非小細胞肺がんに対するライブリバント+ラズクルーズ療法の最終解析結果 New England Journal of Medicineより

[公開日] 2025.09.12[最終更新日] 2025.09.11

2025年9月6日、医学誌『New England Journal of Medicine』にて、未治療のEGFR変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)を対象にEGFR/MET二重特異性抗体ライブリバント(一般名:アミバンタマブ)+EGFR阻害薬ラズクルーズ(一般名:ラゼルチニブ)の併用療法の有効性を検討した国際共同第3相MARIPOSA試験の最終全生存期間(OS)解析結果が報告された。

試験デザイン

対象

治療歴のないEGFR変異(エクソン19欠失またはL858R置換)陽性の局所進行または転移性NSCLC患者

治療法(レジメン)

患者は2:2:1の比率で以下のいずれかに無作為に割り付けられた。 ライブリバント+ラズクルーズ併用群(n=429) タグリッソ単剤群(n=429) ラズクルーズ単剤群(n=216) 今回のOSの主要比較対象は、ライブリバント+ラズクルーズ併用群とタグリッソ単剤群の2群であった。

評価項目

主要評価項目:無増悪生存期間(PFS) 副次評価項目:全生存期間(OS)、安全性など

結果

有効性

追跡期間中央値37.8ヶ月時点での最終OS解析の結果、ライブリバント+ラズクルーズ併用群はタグリッソ単剤群と比較してOSを有意に延長した(ハザード比:0.75、95%信頼区間:0.61-0.92、p=0.005)。 また3年のOS率は、併用群で60%であったのに対して単剤群で51%であった。 データカットオフの時点において、併用群の38%および単剤群の28%が治療を継続していた。

安全性

グレード3以上の有害事象は、ライブリバント+ラズクルーズ併用群で80%、タグリッソ単剤群で52%に認められた。主な有害事象は、特に併用群において、皮膚関連事象、静脈血栓塞栓症および注入関連事象が多く認められた。 これらの安全性シグナルは、既に各薬剤において確立されており、今回の追加の追跡期間を経ても一貫していた。

結論

治療歴のないEGFR変異陽性進行NSCLCにおいて、ライブリバント+ラズクルーズの併用療法は、タグリッソ単剤療法と比較してOSを有意に延長する一方で、グレード3以上の有害事象のリスク増加と関連していた。これは、両治療法のメリットとリスクのバランスを考慮する上で重要な情報である。 参照元: Overall Survival with Amivantamab-Lazertinib in EGFR-Mutated Advanced NSCLC(N Engl J Med. 2025 DOI:10.1056/NEJMoa2503001)
ニュース 肺がん EGFRMETアミバンタマブライブリバントラズクルーズラゼルチニブ非小細胞肺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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