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日本人の乳がんサバイバーにおける子宮体がん(子宮内膜がん)発症のリスク評価 Breast Cancerより

[公開日] 2025.09.09[最終更新日] 2025.09.09

2025年8月27日、医学誌『Breast Cancer』にて、日本人の乳がんサバイバーにおける子宮体がん(子宮内膜がん)リスクを評価した後ろ向きコホート研究の結果が報告された。

試験デザイン

対象

2005年1月から2019年12月までに、日本のJMDCレセプトデータベースから抽出された、18-74歳の女性乳がんサバイバー(n=23,729) 同時に、年齢とデータベース登録時期に基づき乳がん非罹患者を抽出(n= 95,659)

治療法(レジメン)

評価項目

結果

有効性

追跡期間中、乳がんサバイバー群で56例、乳がん非罹患女性群で40例の子宮体がん症例が確認された。 1,000人あたりの発生率は、乳がんサバイバー群で0.73/1000例、乳がん非罹患女性群で0.13/1000例であった。 調整後のハザード比は7.71(95%信頼区間:4.56-13.0)であり、乳がんサバイバーは、乳がん非罹患女性と比較して、子宮体がんのリスクが有意に高かった。 内分泌療法別で解析すると、タモキシフェン投与群では、子宮体がんの発生は26例で、調整済みハザード比は5.67(95% CI 3.20-10.0)、アロマターゼ阻害剤投与群では5例で、ハザード比は2.17(95% CI 0.79-5.95)であった。また、内分泌療法なしの群では、子宮体がんの発生は10例で、ハザード比は3.56(95% CI 1.66–7.65)であった。

安全性

結論

今回の研究により、日本人乳がんサバイバーは、乳がんを経験していない女性と比較して子宮体がんのリスクが高いことが示された。このリスクは、特にタモキシフェンを処方された女性および内分泌療法を受けていない女性で高かった。 参照元: Risk of endometrial cancer among breast cancer survivors in Japan: a matched cohort study(Breast Cancer. 2025 DOI: 10.1007/s12282-025-01769-5.)
ニュース 乳がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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