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タグリッソ耐性後の非小細胞肺がんに対するジオトリフ+ペメトレキセド+カルボプラチン、良好な抗腫瘍効果を示す European Journal of Cancerより

[公開日] 2025.09.04[最終更新日] 2025.09.03

2025年8月20日、医学誌『European Journal of Cancer』にて、タグリッソ(一般名:オシメルチニブ)耐性後のEGFR変異陽性進行非小細胞肺がん(NSCLC)における、ジオトリフ(一般名:アファチニブ)とペメトレキセドおよびカルボプラチンの併用療法を検討した第2相NEJ025Bの結果が発表された。

試験デザイン

対象

タグリッソによる治療後に効果が認められなくなった、EGFR変異陽性(エクソン19欠失またはL858R変異)の非扁平上皮NSCLC患者

治療法(レジメン)

ジオトリフ+カルボプラチン+ペメトレキセドを3週間ごとに投与→ジオトリフ+ペメトレキセドによる維持療法(n=35)

評価項目

主要評価項目:治療開始6ヶ月後の無増悪生存率 副次評価項目:客観的奏効率(ORR)、病勢コントロール率(DCR)、無増悪生存期間(PFS)、奏効期間(DOR)、全生存期間(OS)、安全性など

結果

有効性

主要評価項目である6ヶ月無増悪生存率は57.1%であり、事前に設定された主要評価項目達成基準である35%を上回った(95%信頼区間:39.3–71.5%)。 また、副次評価項目について、ORRは51.4%、DCRは88.6%、PFSの中央値は8.2ヶ月、DORの中央値は5.6ヶ月であった。OSの中央値は22.5ヶ月であった。

安全性

最も一般的な有害事象は、下痢(52.8%)と食欲不振(47.2%)であったが、いずれも予測可能で管理可能であった。 また間質性肺炎は3例(8.3%)で認められ、そのうち1例が死亡した。また、敗血症で1例の死亡が認められた。

結論

今回の結果は、タグリッソ後のNSCLCの治療選択肢として、ジオトリフ+カルボプラチン+ペメトレキセドが有望である可能性を示唆している。 参照元: A phase II study of afatinib in combination with pemetrexed and carboplatin in patients with EGFR mutation-positive non-squamous, advanced non-small cell lung cancer (NSCLC) refractory to first-line osimertinib treatment: NEJ025B Study(Eur J Cancer. 2025 DOI: 10.1016/j.ejca.2025.115693)
ニュース 肺がん アファチニブジオトリフ非小細胞肺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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