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高リスクホルモン受容体陽性HER2陰性乳がんの術後療法としてのベージニオ+内分泌療法、全生存期間を有意に改善 米イーライリリー社

[公開日] 2025.09.02[最終更新日] 2025.09.02

米イーライリリー社は8月27日、高リスクホルモン受容体陽性HER2陰性乳がんの術後療法としての内分泌療法に対するCDK4/6阻害薬ベージニオ(一般名:アベマシクリブ)の上乗せを検討した第3相monarchE試験について、全生存期間(OS)の良好な結果を報告した。 monarchE試験は、高リスクかつ術後にリンパ節転移陽性であったホルモン受容体陽性HER2陰性早期乳がんを対象に、標準的な内分泌療法+ベージニオ(最大2年間投与)の併用療法と内分泌療法単独療法を比較した多施設無作為化非盲検化試験。日本を含む38カ国603施設から5,637人が登録された。 今回の解析では、ベージニオ併用療法により、OSが統計的に有意かつ臨床的に意義のある改善を示すことが報告された。さらに、7年間のランドマーク解析では、浸潤がんのない生存期間(IDFS)と遠隔再発のない生存期間(DRFS)の持続的な改善も認められ、全ての評価項目において治療効果の一貫性と持続性が実証された。 今回の解析では、全解析対象患者が2年間のベージニオ投与を既に完了または中止していたため、安全性プロファイルに変化はなく、安全性は以前の報告と一致していた。 なお、結果の詳細は、今後の学会および査読付き医学雑誌にて発表される予定である。 参照元: Eli Lilly and Company プレスリリース
ニュース 乳がん アベマシクリブベージニオホルモン受容体術後療法

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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