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抗PD-1抗体耐性の悪性黒色腫に対するBO-112+キイトルーダ、良好な抗腫瘍効果を示す Journal of Clinical Oncologyより
[公開日] 2025.07.10[最終更新日] 2025.07.08
2025年6月27日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にて、抗PD-1抗体に抵抗性のある悪性黒色腫(メラノーマ)に対する合成二本鎖RNA BO-112+抗PD-1抗体キイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)併用療法の有効性、安全性を検証した第2相SPOTLIGHT-203試験(NCT04570332)の結果がHospital General Universitario Gregorio MarañonのIván Márquez-Rodas氏らにより公表された。
本試験は、抗PD-1抗体抵抗性のある進行性悪性黒色腫(メラノーマ)患者(N=47人)に対して、BO-112(1-7サイクル目は週1回、以降は3週に1回、腫瘍内投与)+3週を1サイクルとしてキイトルーダ200mgを投与し、主要評価項目として独立中央画像診断による客観的奏効率(ORR)(成功基準20%)、副次評価項目として無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、奏効持続期間(DOR)、安全性を検証した試験である。
評価可能な40人の患者におけるORRは25%、奏効の内訳は完全奏効率(CR)が10%、部分奏効率(PR)が15%、病勢安定率(SD)が40%を示した。副次評価項目であるDORの中央値は未到達(95%信頼区間:8.3ヶ月-未到達)を示した。PFSの中央値は3.7ヶ月(95%信頼区間:2.2-9.2ヶ月)、OSの中央値は未到達(95%信頼区間:9.9ヶ月-未到達)、24ヶ月全生存率は54%を示した。
一方の安全性として、グレード3-4の有害事象(AE)発症率は38.1%(N=16人)を示し、治療関連有害事象(TRAE)発症率は9.5%(N=4人)、TRAEによる死亡は確認されなかった。
以上のの結果よりIván Márquez-Rodas氏らは「BO-112+キイトルーダの併用療法は、悪性黒色腫(メラノーマ)における抗PD-1抗体耐性を克服し得る戦略であることが示唆されました」と結論付けた。
参照元:
BO-112 Plus Pembrolizumab for Patients With Anti–PD-1–Resistant Advanced Melanoma: Phase II Clinical Trial SPOTLIGHT-203(Journal of Clinical Oncology 2025 Doi:10.1200/JCO-24-02595)
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