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NPM1遺伝子変異またはKMT2Ar遺伝子再配列を有する60歳以上の新規急性骨髄性白血病に対するアザシチジン+ベネクレクスタ+レブメニブ、高い奏効率を達成 Journal of Clinical Oncologyより
[公開日] 2025.06.25[最終更新日] 2025.06.18
2025年6月12日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にてNPM1遺伝子の変異またはKMT2Ar遺伝子の再配列を有する60歳以上の新規急性骨髄性白血病(AML)患者に対して、アザシチジン+BCL-2阻害剤ベネクレクスタ(一般名:ベネトクラクス)+経口メニン阻害薬であるレブメニブ併用療法の有効性、安全性を検証した第1相の用量漸増/拡大臨床試験(NCT03013998)の結果がLineberger Comprehensive Cancer CenterのJoshua F. Zeidner氏らにより公表された。
本試験は、NPM1遺伝子変異またはKMT2Ar遺伝子再配列を有する60歳以上の新規AML患者(N=43人)に対してアザシチジン+ベネクレクスタ+レブメニブ併用療法を実施し、主要評価項目として推奨用量 (RD) の決定、副次的評価項目として全体奏効率(ORR)、複合完全寛解率(CRc:完全寛解+部分的または不完全な血球回復を伴うCR)等を検証した試験である。
本試験の結果、分化症候群は8人(19%)、QT延長は19人(44%)の患者で確認されたが、いずれもレブメニブの投与中止には至らなかった。また本試験において、最大耐用量(MTD)は確認されなかった。
全集団(ITT)におけるORRは88.4%(95%信頼区間:74.9–96.1%、NPM1変異症例で85.3%、KMT2Ar再配列症例で100%)、CRcは81.4%(95%信頼区間:66.6–91.6%、NPM1変異症例で79.4%、KMT2Ar再配列症例で88.9%)、完全寛解率は67.4%(95%信頼区間:51.5–80.9%、NPM1変異症例で65%、KMT2Ar再配列症例で78%)を示した。
初回奏効までの期間の中央値は28日で、奏効患者の84%が1サイクル目以内に寛解を達成した。評価された37名の奏効患者全例において、測定可能残存病変(MRD)の陰性化が達成された。
以上の結果よりJoshua F. Zeidner氏らは、「NPM1遺伝子変異またはKMT2Ar遺伝子再配列を有するAMLと新たに診断された高齢者では、アザシチジン、ベネクレクスタ、レブメニブの併用療法が安全に投与され、高いCR率と臨床活性が得られました」と結論付けた。
参照元:
Azacitidine, Venetoclax, and Revumenib for Newly Diagnosed NPM1-Mutated or KMT2A-Rearranged AML(Journal of Clinical Oncology 2025 doi: 10.1200/JCO-25-00914)
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