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CD19標的CAR-T細胞療法で病勢進行した再発/難治性リンパ腫に対するhuCART19-IL18、良好な抗腫瘍効果を認める The New England Journal of Medicineより
[公開日] 2025.05.21[最終更新日] 2025.05.20
2025年5月7日、医学誌『The New England Journal of Medicine』にて、CD19を標的とするキメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法で病勢進行した再発/難治性リンパ腫患者に対する増強CAR-T細胞療法(huCART19-IL18)の有効性、安全性を検証した試験(NCT04684563)の結果がJakub Svoboda氏らにより公表された。
本試験は、既存のCD19を標的とするCAR-T細胞療法で病勢進行した再発/難治性リンパ腫患者に対して、huCART19-IL18療法を実施し、評価項目として安全性、奏効率等を検証した試験である。3日間での製剤作成工程にて、3×10^6から3×10^8個のhuCART19-IL18陽性細胞を投与した。
本試験の結果、サイトカイン放出症候群(CRS)は62%の患者で確認され、そのうち47%がグレード1または2であった。免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)は14%の患者で確認され、全てのグレードが1または2であった。
投与3ヶ月後の奏効率(完全奏効+部分奏効)は81%(90%信頼区間:62%-93%)、完全奏効率(CR)は52%(90%信頼区間:33%-71%)を示した。また追跡期間中央値17.5ヶ月(3ヶ月-34ヶ月)時点での奏効期間中央値は9.6ヶ月(90%信頼区間:5.5ヶ月-未到達)を示した。
以上の試験の結果よりJakub Svoboda氏らは「既存のCD19を標的とするCAR-T細胞療法で病勢進行した再発/難治性リンパ腫患者に対するhuCART19-IL18は、良好な安全性プロファイルを示し、低用量で良好な抗腫瘍効果を示しました」と結論付けた。
参照元:
Enhanced CAR T-Cell Therapy for Lymphoma after Previous Failure(N Engl J Med 2025 DOI:10.1056/NEJMoa2408771)
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