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既治療のホルモン受容体陽性HER2陽性進行/転移性乳がんに対するザニダタマブ+イブランス+フェソロデックス、良好な安全性および抗腫瘍効果を示す The Lancet Oncologyより

[公開日] 2025.05.16[最終更新日] 2025.05.16

2025年5月5日、医学誌『The Lancet Oncology』にて、複数治療歴のあるホルモン受容体陽性/HER2陽性の進行/転移性乳がんに対する抗HER2標的二重特異性抗体薬zanidatamab(ザニダタマブ)+CDK4/6経口阻害薬イブランス(一般名:パルボシクリブ)+フェソロデックス(一般名:フルベストラント)併用療法の有効性、安全性を検討した第2a相試験(NCT04224272)の結果がVall d'Hebron University HospitalのSantiago Escrivá-de-Romani氏らにより公表された。 本試験は、複数治療歴のあるホルモン受容体陽性/HER2陽性の進行/転移性乳がん患者に対して、28日を1サイクルとしてザニダタマブ 20mg/kg(各サイクルの1日目と15日目)+イブランス 125mg(各サイクルの1~21日目)+フェソロデックス 500mg(最初の3回は2週間ごと、その後は4週間ごと)併用療法を実施し、主要評価項目としてPart1では安全性、第2相試験推奨用量、Part2では6ヶ月無増悪生存率(PFS)を検討した国際多施設共同単群試験である。 本試験に登録された51人の患者背景は、性別が女性96%(N=49人)、男性4%(N=2人)、年齢中央値が54歳(46-62歳)、HER2療法の前治療歴が4レジメン、エンハーツ(一般名:トラスツズマブ デルクステカン)の前治療歴を有する症例が24%(N=12人)であった。 治療関連有害事象(TRAE)は、下痢が80%(N=41人)を示し、そのうちグレード1/2は67%(N=34人)を示した。また、グレード3/4の有害事象(AE)発症率は67%(N=34人)、最も多くの患者で確認されたグレード3/4の有害事象(AE)は好中球減少51%(N=26人)であった。重篤なグレード3の有害事象(AE)はトランスアミナーゼ増加が3%(N=1人)であった。また主要評価項目である6ヶ月PFS率は66.7%(95% 信頼区間:52.1%–79.2%)を示した。 以上の結果よりSantiago Escrivá-de-Romani氏らは、「ザニダタマブ+イブランス+フェソロデックス併用療法は、安全で良好な抗腫瘍効果を示し、化学療法を伴わないレジメンとして治療選択肢の検討が期待されます」と結論付けた。 参照元: Zanidatamab plus palbociclib and fulvestrant in previously treated patients with hormone receptor-positive, HER2-positive metastatic breast cancer: primary results from a two-part, multicentre, single-arm, phase 2a study(The Lancet Oncology 2025 doi: 10.1016/S1470-2045(25)00140-8)
ニュース 乳がん HER2Zanidatamabザニダタマブホルモン受容体

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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