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既治療HER2遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんに対するゾンゲルチニブ、良好な奏効率を示す The New England Journal of Medicinより

[公開日] 2025.05.09[最終更新日] 2025.05.02

この記事の3つのポイント ・既治療のHER2遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんを対象とした第1相のBeamion LUNG-1試験 ・経口HER2選択的チロシンキナーゼ阻害薬ゾンゲルチニブの有効性・安全性を検討 ・良好な安全性プロファイルと抗腫瘍効果を示す
2025年4月28日、医学誌『The New England Journal of Medicine』にて、既治療のHER2遺伝子変異陽性の非小細胞肺がん(NSCLC)に対する経口HER2選択的チロシンキナーゼ阻害薬ゾンゲルチニブ単剤療法の有効性、安全性を検証した第1相のBeamion LUNG-1試験(NCT04886804)の結果がMD Anderson Cancer CenterのJohn V. Heymach氏らにより公表された。 本試験は、既治療のHER2遺伝子変異陽性のNSCLC患者に対して、1日1回ゾンゲルチニブ240mg単剤を経口投与し、主要評価項目として盲検下独立中央判定・治験医師判定による客観的奏効率(ORR)、副次評価項目として奏効持続期間(DOR)、無増悪生存期間(PFS)を検証したオープンラベル非ランダム化の第1相試験である。なお、今回の評価対象のコホートはチロシンキナーゼドメイン(TKD)変異陽性群(コホート1)、TKD以外のHER2遺伝子変異陽性群(コホート3)、TKD変異陽性かつHER2標的抗体薬物複合体(ADC)治療歴群(コホート5)である。 本試験の結果、コホート1に登録された合計75例において、主要評価項目ORRは71%(95%信頼区間:60%~80%、P<0.001)を示した。また、副次評価項目であるDORの中央値は14.1ヶ月(95%信頼区間:6.9ヶ月-未到達)、PFSの中央値は12.4ヶ月(95%信頼区間:8.2ヶ月-未到達)を示した。一方の安全性として、ゾンゲルチニブ治療関連のグレード3以上の有害事象(TRAE)発症率は17%(N=13人)を示した。 またコホート5(N=31人)におけるORRは48%(95%信頼区間:32%-65%)であり、ゾンゲルチニブ治療関連のグレード3以上のTRAE発症率は3%(N=1人)を示した。 コホート3(N=20人)におけるORRは30%(95%信頼区間:15%-52%)であり、ゾンゲルチニブ治療関連のグレード3以上のTRAE発症率は25%(N=5人)を示した。 以上のBeamion LUNG-1試験の結果よりJohn V. Heymach氏らは「ゾンゲルチニブは、治療歴のあるHER2変異NSCLCにおいて、主に低グレードの有害事象かつ良好な臨床的有益性を示しました」と結論付けた。 参照元: Zongertinib in Previously Treated HER2-Mutant Non–Small-Cell Lung Cancer(The New England Journal of Medicine 2025 doi:10.1056/NEJMoa2503704)
ニュース 肺がん HER2ゾンゲルチニブ非小細胞肺がん

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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