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PD-L1高発現の進行非小細胞肺がんに対する初回治療としてのチラゴルマブ+テセントリク、生存期間を延長せず AACR2025

[公開日] 2025.05.09[最終更新日] 2025.05.07

2025年4月25日-30日、米国シカゴで開催された米国癌学会(AACR)2025にて、PD-L1高発現非小細胞肺がんに対する初回治療としてのチラゴルマブ+テセントリク(一般名:アテゾリズマブ)の有効性・安全性を検討した第3相SKYSCRAPER-01試験の結果が報告された。 SKYSCRAPER-01試験は、PD-L1高発現([TPS] ≥ 50%)の症例において、抗TIGIT抗体チラゴルマブ+抗PD-L1抗体テセントリク併用療法を実施する群(266例)と、テセントリク単剤を投与する群(268例)を比較した国際共同二重盲検ランダム化比較試験である。 主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)については、追跡期間中央値9.9カ月時点において、チラゴルマブ併用群で中央値7.0カ月(95%信頼区間:5.6-9.8)に対してテセントリク単剤群が中央値5.6カ月(95%信頼区間:4.4-7.0)、ハザード比0.78(95%信頼区間:0.63-0.97、p=0.02)、事前に規定されたp値である0.001を達成できなかった。 全生存期間(OS)については、追跡期間中央値36.8カ月時点において、チラゴルマブ群で中央値23.1カ月(95%信頼区間:17.7-28.8)、テセントリク単剤群で中央値16.9カ月(95%信頼区間:14.6-23.1)、ハザード比0.87(95%信頼区間:0.71-1.08、p=0.22)で、有意差を示すことはできなかった。 安全性の観点では、これまでの結果と一致し、新たな安全性プロファイルにおける懸念は認められなかった。 以上の結果は、PD-L1高発現の非小細胞肺がんの初回治療について、テセントリクにチラゴルマブを上乗せしても、PFSおよびOSの改善は期待できないことを示唆している。 参照元: SKYSCRAPER-01: A phase III, randomized trial of tiragolumab (tira) + atezolizumab (atezo) versus placebo (pbo) + atezo in patients (pts) with previously-untreated PD-L1-high, locally advanced unresectable/metastatic NSCLC(AACR 2025)
ニュース 肺がん TIGITチラゴルマブ非小細胞肺がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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