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HER2陽性転移性乳がんに対する初回治療としてのエンハーツ+パージェタ、無増悪生存期間を有意に改善 -英アストラゼネカ社-
[公開日] 2025.05.07[最終更新日] 2025.05.07
英アストラゼネカ社は4月21日、HER2陽性転移性乳がんに対する初回治療としての抗HER2抗体薬物複合体エンハーツ(一般名:トラスツズマブ デルクステカン)+抗HER2モノクローナル抗体薬パージェタ(一般名:ペルツズマブ)併用療法の有効性、安全性を比較検証した第3相のDESTINY-Breast09試験の中間解析の結果を公表した。
DESTINY-Breast09試験は、HER2陽性転移性乳がん患者に対する初回治療として、エンハーツ5.4mg/kg単剤を投与する群、エンハーツ+パージェタ併用療法を実施する群、もしくは現行標準治療THP療法(タキサン系抗がん剤[ドセタキセルまたはパクリタキセル]+ハーセプチン+パージェタ)を実施する群に1対1対1に無作為に振り分け、主要評価項目として中央判定による無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として治験担当医師評価による無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、奏効率(ORR)、奏効持続期間(DoR)、2次進行または死亡までの期間、忍容性、安全性を比較検証した国際多施設共同試験である。
本試験の結果、主要評価項目であるPFSは、現行の標準治療THP療法に比べてエンハーツ+パージェタ併用療法群で統計的に有意かつ臨床的に意義のある改善を認めた。また全ての事前指定のサブグループで改善傾向が確認された。副次評価項目であるOSは、改善傾向は認められたものの、解析時点では未成熟であった。
一方の安全性は、既存の臨床試験で確認されている内容と一致しており、本試験で新たに確認された有害事象(AE)は存在しなかった。
結果の詳細は、今後医学学会にて発表予定である。
参照元:
アストラゼネカ株式会社 プレスリリース
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