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EGFR変異陽性の非小細胞肺がんに対するジオトリフ、無増悪生存期間有意に改善 Journal of Clinical Oncologyより

[公開日] 2025.04.28[最終更新日] 2025.04.24

この記事の3つのポイント ・EGFR変異陽性の非小細胞肺がんを対象としたACHILLES/TORG1834試験 ・チロシンキナーゼ阻害薬であるジオトリフの有効性・安全性を検討 ・化学療法と比較して、無増悪生存期間を有意に延長
2025年4月25日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にて、EGFR変異陽性の非小細胞肺がん(NSCLC)に対するチロシンキナーゼ阻害薬であるジオトリフ(一般名:アファチニブ)単剤療法の有効性、安全性を比較検証したACHILLES/TORG1834試験の結果が新潟県立がんセンター新潟病院の三浦 理氏らにより公表された。 ACHILLES/TORG1834試験は、エクソン20挿入遺伝子変異およびT790M遺伝子変異を除いた非典型的EGFR遺伝子変異陽性の非扁平上皮NSCLC患者に対して、ジオトリフ(一般名:アファチニブ)単剤療法を投与する群、もしくはシスプラチン/カルボプラチン+ペメトレキセド後に維持療法としてペメトレキセドを投与する群に2:1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として客観的奏効率(ORR)、全生存期間(OS)、安全性を検証した国内多施設共同の試験である。 本試験は2019年3月から2023年2月の期間で合計109名の患者が登録され、中間解析の結果よりデータ安全性モニタリング委員会は試験の早期終了を勧告した。主要評価項目であるPFSの中央値は、ジオトリフ群で10.6か月に対して化学療法群で5.7か月と、ジオトリフ群で病勢進行または死亡のリスクを統計学的有意に改善した(ハザード比:0.421,95%信頼区間:0.251–0.706,P=0.0010)。 一方の安全性として、多くの患者で確認されたグレード3以上の有害事象は、ジオトリフ群で下痢、爪囲炎、発疹であり、化学療法群で食欲不振、悪心であった。 以上のACHILLES/TORG1834試験の結果より三浦氏らは「非典型的EGFR遺伝子変異陽性のNSCLCに対するジオトリフは、標準的な治療選択肢になり得る可能性が示唆されました」と結論付けた。 参照元: Pragmatic Randomized Study of Afatinib Versus Chemotherapy for Patients With Non–Small Cell Lung Cancer With Uncommon Epidermal Growth Factor Receptor Mutations: ACHILLES/TORG1834(Journal of Clinical Oncology 2025 doi:10.1200/JCO-24-02007)
ニュース 肺がん EGFRアファチニブジオトリフ非小細胞肺がん

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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