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プラチナ系抗がん剤による治療歴のある小細胞肺がんに対するイムデトラ、生存期間を延長する -米アムジェン社-
[公開日] 2025.04.23[最終更新日] 2025.04.22
米アムジェン社は2025年4月11日、プラチナ系抗がん剤治療後に病勢進行した小細胞肺がん(SCLC)に対する2次治療としてのイムデトラ(一般名:タルラタマブ)の有効性・安全性を比較検証した第3相DeLLphi-304試験の中間解析の結果を公表した。
イムデトラは、がん細胞に発現しているデルタ様リガンド3(DLL3)とT細胞に発現しているCD3の両方に特異的に結合する二重特異性T細胞誘導(BiTE)抗体薬である。
DeLLphi-304試験は、プラチナ系抗がん剤治療後に病勢進行したSCLC患者に対して、イムデトラを投与する群、もしくは標準化学療法(日本ではアムルビシン、その他の国ではトポテカン、また米国・カナダ・オーストラリア・シンガポール・韓国ではルルビネクテジンも含む)を投与する群に無作為に振り分け、主要評価項目として全生存期間(OS)を比較検証した国際多施設共同ランダム化非盲検の第3相試験である。
本試験の中間解析の結果、主要評価項目である全生存期間(OS)は、試験参加国における標準化学療法と比較してイムデトラ群で統計学的有意に改善することが示された。一方の安全性として、安全性プロファイルは既存の臨床試験で確認されている内容と一致しており、本試験で新たに確認された有害事象(AE)はなかった。
アムジェン社・Jay Bradner氏は「小細胞肺がんは進行スピードの速い予後不良のがんであり、効果的な新薬開発が望まれています。イムデトラはこのような患者さんに対して高い臨床ベネフィットを提供し、本疾患の標準治療になり得る可能性が示唆されました」とコメントしている。
なお試験結果の詳細は、今後の国際学会にて発表される予定だ。
参照元:
アンジェン株式会社 プレスリリース
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