この記事の3つのポイント
・未治療の進行非小細胞肺がんを対象とした第1b相のTROPION-Lung04試験
・抗TROP-2抗体薬物複合体ダトロウェイ+抗PD-L1抗体イミフィンジ±カルボプラチンの有効性・安全性を検討
・良好な抗腫瘍効果と管理可能な安全性プロファイルを示す
2025年3月3-5日、フランス・パリにて開催されたESMO Targeted Anticancer Therapies(TAT)会議にて、未治療の進行非小細胞肺がんに対する抗TROP-2抗体薬物複合体(ADC)ダトロウェイ(一般名:ダトポタマブ デルクステカン)+抗PD-L1抗体イミフィンジ(一般名:デュルバルマブ)±カルボプラチン併用療法の有効性、安全性を検証した第1b相のTROPION-Lung04試験の結果が公表された。
本試験は、未治療の進行非小細胞肺がん患者に対して、ダトロウェイ+イミフィンジ併用療法を実施する群(N=15人)、ダトロウェイ+イミフィンジ+カルボプラチン併用療法を実施する群(N=37人)等に分けられ、評価項目として客観的奏効率(ORR)、病勢コントロール率(DCR)、無増悪生存期間(PFS)、安全性等を検証した第1b相試験である。
本試験の結果、ORRはダトロウェイ+イミフィンジ併用群で53.3%、ダトロウェイ+イミフィンジ+カルボプラチン併用群で56.8%を示した。また、DCRは両群ともに85%以上を示した。なお、奏効は扁平上皮がん/非扁平上皮がん、PD-L1発現レベルにかかわらず確認された。
PFSの中央値は、ダトロウェイ+イミフィンジ併用群で7.3ヶ月(95%信頼区間:2.0–29.5)、ダトロウェイ+イミフィンジ+カルボプラチン併用群で8.7ヶ月(95%信頼区間:5.6–10.1)を示した。
一方の安全性として、グレード3以上の治療関連有害事象(TEAEs)発生率は、ダトロウェイ+イミフィンジ併用群で60.0%、ダトロウェイ+イミフィンジ+カルボプラチン併用群で70.3%を示した。最も多くの患者で確認された有害事象は、ダトロウェイ+イミフィンジ+カルボプラチン併用群において、貧血および好中球減少症がともに24%であった。グレード3以上の治験薬関連間質性肺疾患(ILD)/肺炎は両コーホートで1人ずつ確認された。
本試験の結果より、未治療の進行非小細胞肺がんに対するダトロウェイ+イミフィンジ±カルボプラチン併用療法は、臨床効果のある抗腫瘍効果を示し、安全性プロファイルも許容可能であることが示された。
参照元:
First-line combination of an antibody–drug conjugate plus immunotherapy shows promise in non-small cell lung cancer(ESMO TAT Congress 2025)あなたは医師ですか。