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再発または難治性大細胞型B細胞リンパ腫に対する同種CD19標的CAR-T細胞療法cemacabtagene ansegedleucel、良好な抗腫瘍効果を示す Journal of Clinical Oncologyより

[公開日] 2025.03.12[最終更新日] 2025.03.12

この記事の3つのポイント ・再発または難治性大細胞型B細胞リンパ腫を対象とした第1相のALPHA2/ALPHA試験 ・同種CD19標的CAR-T細胞療法cemacabtagene ansegedleucelの有効性・安全性を検討 ・cemacabtagene ansegedleucelは良好で持続的な奏効を示す
2025年2月13日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にて、再発または難治性大細胞型B細胞リンパ腫(R/R LBCL)に対する同種CD19標的CAR-T細胞療法であるcemacabtagene ansegedleucel(cema-cel)およびその前身であるALLO-501の第1相ALPHA2/ALPHA試験の結果がMoffitt Cancer Center and Research InstituteのFrederick L. Locke氏らにより公表された。 ALPHA2/ALPHA試験は、R/R LBCL患者に対して3日間のリンパ球除去前処置(フルダラビン30mg/m2/日、シクロホスファミド300または500mg/m2/日、抗CD52モノクローナル抗体ALLO-647の用量漸増投与)後、健常ドナー由来でヒト白血球抗原(HLA)不適合のcema-cel/ALLO-501を投与し、評価項目として全奏効率(ORR)、安全性等を検証した試験である。 本試験の患者33人の背景は、CAR-T療法歴がなく、年齢中央値が66歳、前治療歴の中央値が3レジメンであった。 結果はORRが58%、そのうち完全奏効率は42%であり、完全奏効を達成した患者の奏効期間(DOR)中央値は23.1ヶ月を示した。一方の安全性として最も多く見られた治療関連有害事象(TRAE)は血液毒性であった。移植片対宿主病(GVHD)、免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)、およびグレード3以上のサイトカイン放出症候群(CRS)は確認されなかった。 以上の試験の結果よりFrederick L. Locke氏らは、「同種CD19標的CAR-T細胞療法であるcema-celは、R/R LBCL患者に対して有望なORR、持続的な効率を示し、安全性も管理可能でした」と結論付けた。 参照元: Allogeneic CAR T Cell Products Cemacabtagene Ansegedleucel/ALLO-501 in Relapsed/Refractory Large B-Cell Lymphoma: Phase 1 Experience From the ALPHA2/ALPHA Clinical Studies(Journal of Clinical Oncology 2025 Doi:10.1200/JCO-24-0193)
ニュース 悪性リンパ腫 CAR-T療法cemacabtagene ansegedleucel大細胞型B細胞リンパ腫

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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