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【承認】超希少がんである胞巣状軟部肉腫への適応でテセントリクが薬事承認 国立がん研究センター
[公開日] 2025.02.25[最終更新日] 2025.02.21
国立がん研究センターは2月20日、抗PD-L1抗体薬テセントリク(一般名:アテゾリズマブ)が、成人および2歳以上の小児の切除不能な胞巣状軟部肉腫に対して国内初となる免疫チェックポイント阻害薬として薬事承認されたことを発表した。
今回の承認は、胞巣状軟部肉腫を対象にテセントリクの有効性と安全性を検証した第2相医師主導治験(ALBERT試験)および米国国立がん研究所主導の第2相臨床試験の結果に基づくものである。またこの承認申請には、同センター中央病院などで実施する、「小児・AYAがんに対する遺伝子パネル検査結果等に基づく複数の分子標的治療に関する患者申出療養」(PARTNER試験)の情報も提出された。
ALBERT試験は、希少がんの産学共同プロジェクトMASTER KEYプロジェクトの枠組みで実施された試験。好発年齢である16歳以上の切除不能な胞巣状軟部肉腫の患者さんを対象に、国内4施設で行われた。20名の患者さんのうち2名に完全奏効が認められ、主な副作用は発熱やリンパ球減少で、いずれもコントロール可能であった。
胞巣状軟部肉腫は思春期から若年成人(AYA世代)に発症が多い希少がんのひとつであり、治療法は手術による完全切除が基本である。一方手術の適応がない症例においては、米国では2022年12月からテセントリクが使用可能であったのに対し、日本では使用ができないドラッグラグの状況が続いていた。
今回の薬事承認により、米国に続き日本でも、成人及び2歳以上の小児の切除不能な胞巣状軟部肉腫の患者さんに対して免疫チェックポイント阻害薬テセントリクが使用できるようになり、患者さんの治療選択肢が増えた。
参照元:
国立がん研究センター プレスリリース
ニュース
AYA
アテゾリズマブテセントリク胞巣状軟部肉腫
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