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切除不能局所進行/転移性肝細胞がんに対するテセントリク+アバスチンへのチラゴルマブ追加、良好な奏効率を示す The Lancet Oncologyより

[公開日] 2025.02.03[最終更新日] 2025.01.30

この記事の3つのポイント ・切除不能局所進行/転移性肝細胞がんを対象とした第1b/2相MORPHEUS-Liver試験 ・抗PD-L1抗体テセントリク+抗VEGF抗体アバスチンに対する  抗TIGIT抗体チラゴルマブ追加の有効性・安全性を検討 ・テセントリク+アバスチンに比べてチラゴルマブ追加による奏効率の改善を示す
2025年1月21日、医学誌『The Lancet Oncology』にて、切除不能局所進行/転移性肝細胞がんに対する抗TIGIT抗体チラゴルマブ+抗PD-L1抗体テセントリク(一般名:アテゾリズマブ)+抗VEGF抗体アバスチン(一般名:ベバシズマブ)併用療法の有効性、安全性を比較検証した第1b/2相MORPHEUS-Liver試験の結果がUniversity of CaliforniaのRichard S Finn氏らにより公表された。 本試験は、切除不能局所進行/転移性肝細胞がん患者に対して3週を1サイクルとしてチラゴルマブ600mg+テセントリク1200mg+アバスチン15mg/kgを投与する群(N=41人)、もしくはテセントリク1200mg+アバスチン15mg/kgを投与する群(N=18人)に2対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として客観的奏効率(ORR)、安全性を比較検証した試験である。 患者背景は、年齢中央値が65.0歳、男性が79%(N=46人)、女性が21%(N=21人)、人種はアジア人が40%(N=23人)、白人が36%(N=21人)であった。 追跡期間中央値20.6ヶ月時点において、主要評価項目であるORRは、チラゴルマブ併用群の43%(95%信頼区間:27%-59%,N=17人)に対して非併用群で11%(95%信頼区間:1%-35%,N=2人)を示した。 一方の安全性として、両群で確認された全グレードの有効事象(AE)発症率はそう痒で、チラゴルマブ併用群の50%に対して非併用群で17%、関節痛は33%対11%、下痢は30%対6%をそれぞれ示した。最も多くの患者で確認されたグレード3-4のAEは、高血圧が15%対11%、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加が8%対6%、蛋白尿が5%対11%をそれぞれ示した。 重篤な有害事象(SAE)発症率はチラゴルマブ併用群の53%に対して非併用群で56%を示した。治療関連有害事象(TRAE)による死亡は、チラゴルマブ併用群で1人、非併用群で2人確認されている。 以上の結果よりRichard S Finn氏らは、「テセントリク+アバスチンに対するチラゴルマブ併用療法は、臨床的に有効である可能性を示唆しています」と結論付けた。 参照元: Tiragolumab in combination with atezolizumab and bevacizumab in patients with unresectable, locally advanced or metastatic hepatocellular carcinoma (MORPHEUS-Liver): a randomised, open-label, phase 1b–2, study(The Lancet Oncology 2025 DOI: 10.1016/S1470-2045(24)00679-X)
ニュース 肝臓がん アテゾリズマブアバスチンチラゴルマブテセントリクベバシズマブ

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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