• 検索
  • 相談
  • お知らせ
  • メニュー
  • がん種
  • 特集
  • 治験
  • リサーチ
  • イベント
  • 体験談
  • 患者会
  • 辞典
  • お役立ち

ホルモン受容体陽性HER2陰性転移性乳がんに対する初回治療としての低用量カペシタビン+アロマターゼ阻害剤、生存期間を有意に改善 Journal of Clinical Oncologyより

[公開日] 2025.01.24[最終更新日] 2025.01.29

この記事の3つのポイント ・ホルモン受容体陽性HER2陰性転移性乳がんを対象とした第3相MECCA試験 ・低用量カペシタビン+アロマターゼ阻害剤併用療法の有効性・安全性を検討 ・アロマターゼ阻害剤単剤と比較して無増悪生存期間および全生存期間を有意に改善
2025年1月2日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にて、ホルモン受容体陽性HER2陰性転移性乳がんに対する初回治療として、低用量カペシタビン+アロマターゼ阻害剤併用療法の有効性、安全性を検証した第3相のMECCA試験(NCT02767661)の結果がState Key Laboratory of Oncology in South ChinaのRuo-Xi Hong氏らにより公表された。 MECCA試験は、ホルモン受容体陽性HER2陰性転移性乳がん患者に対する初回治療として、カペシタビン(500mg/回 x 3回/日)+アロマターゼ阻害剤併用療法を実施する群、もしくはアロマターゼ阻害剤単剤を投与する群に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として全生存期間(OS)、客観的奏効率(ORR)、病勢コントロール率(DCR)、安全性を検証した試験である。 本試験に登録された263人の追跡期間中央値50.7ヶ月時点における結果は、主要評価項目であるPFSの中央値は低用量カペシタビン併用群の20.9ヶ月に対してアロマターゼ阻害剤群で11.9ヶ月と、低用量カペシタビン併用群で病勢進行または死亡リスクを42%減少(HR:0.52,95%信頼区間:0.43-076)した。副次評価項目であるOSの中央値は低用量カペシタビン併用群の未到達に対してアロマターゼ阻害剤で45.1ヶ月(HR:0.58,95%信頼区間:0.37-0.93)を示した。 一方の安全性として、最も多くの患者で確認された有害事象(AE)は手足症候群、末梢神経障害であった。 以上のMECCA試験の結果よりRuo-Xi Hong氏らは、「ホルモン受容体陽性HER2陰性転移性乳がんに対する初回治療として低用量カペシタビン+アロマターゼ阻害剤併用療法は、PFS、OSともに有意な改善を示し、以前の報告と一致して許容できる安全性プロファイルを示しました」と結論付けた。 参照元: Metronomic Capecitabine Plus Aromatase Inhibitor as Initial Therapy in Patients With Hormone Receptor–Positive, Human Epidermal Growth Factor Receptor 2–Negative Metastatic Breast Cancer—The Phase III MECCA Trial(Journal of Clinical Oncology 2024 Doi:10.1200/JCO.24.00938)
ニュース 乳がん カペシタビンホルモン受容体

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

治験・臨床試験

一覧を見る

リサーチ・調査

一覧を見る

ニュース

一覧を見る

イベント

一覧を見る

患者会

一覧を見る

電話受付:平日(月〜金)10:00-18:00