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【承認】テセントリク、節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型の治療薬として承認を取得 中外製薬

[公開日] 2025.09.26[最終更新日] 2025.09.24

中外製薬株式会社は9月19日、抗PD-L1ヒト化モノクローナル抗体「テセントリク点滴静注(一般名:アテゾリズマブ(遺伝子組換え))」について、成人および12歳以上の小児の再発または難治性の節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型(ENKL:extranodal natural killer/T-cell lymphoma, nasal type)に対する適応拡大の承認を取得したことを発表した。 ENKLは鼻腔に多く発症する悪性リンパ腫のひとつで、小児から成人まで年齢にかかわらず発症する。日本では悪性リンパ腫(年間発症数約36,000人)のうち、約0.68%を占める希少がんである。進行期では初回治療後の約6割で再発が認められるが、再発または難治性のENKLに対する標準治療は確立されていない。 今回の承認は、国立がん研究センター中央病院が産学共同で希少がんの治療開発を推進する「MASTER KEY プロジェクト」の副試験として実施された、医師主導の多施設共同非盲検単群国内第2相試験であるATTACK試験の成績に基づくものである。同試験には14例が登録され、再発または難治性のENKLに対するテセントリクの有効性および安全性が評価された。 なおテセントリクは、ENKLに対して国内で承認された初めての免疫チェックポイント阻害剤である。 参照元: 中外製薬株式会社 ニュースリリース
ニュース 悪性リンパ腫 アテゾリズマブテセントリク節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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