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再発難治性多発性骨髄腫に対する新規Mezigdomide併用療法、良好な抗腫瘍効果を認める ASH 2024

[公開日] 2024.12.26[最終更新日] 2024.12.25

この記事の3つのポイント ・再発難治性多発性骨髄腫を対象とした第1/2相のCA057-003試験 ・新規Mezigdomide併用療法の有効性・安全性を検討 ・3種類の併用療法において、安全性・有効性ともに有望な結果を示す
2024年12月7日-10日に米国・サンディエゴ州で開催された米国血液学会(ASH 2024)にて、再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)に対するセレブロンE3ユビキチンリガーゼ修飾薬であるMezigdomide+デキサメタゾン+EZH2阻害薬であるタズベリク(一般名:タゼメトスタット)、BET阻害薬であるBMS-986158、MEK阻害薬であるメキニスト(一般名:トラメチニブ)併用療法の有効性、安全性を検証した第1/2相のCA057-003試験(NCT05372354)の結果がUniversity of Alabama at BirminghamのLuciano J. Costa氏らにより公表された。 本試験は、RRMM患者に対して28日を1サイクルとして1-21日目に1日1回Mezigdomide0.3/0.6/1.0mg+週1回デキサメタゾン40mg(75歳以上は20mg)+1-21日目に1日1回タズベリクを2/3mgまたは1-28日目に1日1回BMS-986158を2/3mg(5日間投与し、2日間休薬)または1-21日目に1日1回メキニストを1.5/2mg投与し、主要評価項目として第2相試験推奨用量、安全性、副次評価項目として薬物動態等を検証した第1/2相試験である。 本試験に登録された患者背景は、年齢中央値が63歳(37-83歳)、初回診断からの期間中央値が7.5年(2.0-18.4年)、人種は黒人が18%、白人が78%、不明が4%、前治療歴の中央値は5レジメン(2-20レジメン)であった。また前治療歴の種類は、自家幹細胞移植(ASCT)が78%、免疫調整薬(IMiD)が100%、プロテアソーム阻害薬(PI)が100%、抗CD38モノクロナール抗体が100%、T細胞リダイレクト療法が58%であった。 最も多くの患者で確認されたグレード3/4の治療関連有害事象(TRAE)は、好中球減少症が43-73%であった。全奏効率(ORR)はタズベリク併用群で54%(N=7/13人)、BMS-986158併用群で36%(N=5/14人)、メキニスト併用群で92%(N=11/12人)を示した。 以上のCA057-003試験の結果よりLuciano J. Costa氏らは、「RRMM患者に対するMezigdomide併用療法は、良好な抗腫瘍効果を示しました。また有害事象は既存の臨床試験で確認されている内容と一致しており、本試験で新たに確認された有害事象(AE)はありませんでした」と結論付けた。 参照元: Mezigdomide (MEZI) in Novel-Novel Combinations for Relapsed or Refractory Multiple Myeloma (RRMM): Preliminary Results from the CA057-003 Trial(ASH 2024)
ニュース 多発性骨髄腫 Mezigdomide

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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