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未治療の慢性リンパ性白血病に対するガザイバ+テセントリク+ベネクレクスタ、高い寛解率を認める ASH 2024

[公開日] 2024.12.26[最終更新日] 2024.12.23

この記事の3つのポイント ・未治療の慢性リンパ性白血病を対象とした第2相試験 ・抗CD20モノクロナール抗体ガザイバ+抗PD-L1抗体テセントリク+BCL-2阻害薬ベネクレクスタの有効性・安全性を検討 ・併用療法により、良好な寛解率および持続的な効果を示す
2024年12月7日-10日に米国・サンディエゴ州で開催された米国血液学会(ASH 2024)にて、未治療の慢性リンパ性白血病(CLL)に対する抗CD20モノクロナール抗体ガザイバ(一般名:オビヌツズマブ)+抗PD-L1抗体テセントリク(一般名:アテゾリズマブ)+BCL-2阻害薬ベネクレクスタ(一般名:ベネトクラクス)併用療法の有効性、安全性を比較検証した第2相試験(NCT02846623)の結果がThe University of Texas MD Anderson Cancer CenterのPatrick K. Reville氏らにより公表された。 本試験は、未治療のCLL患者に対して、ガザイバ(1サイクル目は1日目に100mg、2日目に900mg、8,15日目に1000mg、2-9サイクル目は1日目に1000mg)+テセントリク(1サイクル目は3,4日目に1680mg、2-9サイクル目は1,2日目に1680mg)+ベネクレクスタ(3サイクル目より開始し、1日20-400mgで14サイクル目まで投与)の併用療法を実施し、評価項目として微小残存病変(MRD)陰性率、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)を検証した試験である。 本試験に登録された37人の患者背景は、年齢中央値が62歳(21-77歳)、IGHV遺伝子変異陰性の割合が68%(N=21/37人)、また59%はベースラインのリンパ節サイズが5cm以上であった。 治療開始から1サイクル目の投与において、2例(血腫、大腸炎)が治療を中止した。また4人の患者がCOVID19、GIST(消化管間質腫瘍)、免疫関連(ir)の肝炎により試験完遂前に投を与中止した。最終結果時点で、31人の患者が14サイクルの治療期間を完遂し、そのうち97%(N=30人)の患者が血液中で検出不能な微小残存病変(uMRD)を達成した。uMRDを達成した17%(N=5/30人)の患者が治療完了後の12.2ヶ月時点で再発、病勢進行した。 2年無増悪生存率は94%(95%信頼区間;86%-100%)、4年無増悪生存率は89%(95%信頼区間;76%-100%)を示した。また2年全生存率は94%(95%信頼区間;86%-100%)、4年全生存率は94%(95%信頼区間;86%-100%)を示した。 一方の安全性として、グレード3-4の好中球減少症は59%(N=22/37人)で発症し、血小板減少症は32%(N=12/37人)で発症した。 以上の結果よりPatrick K. Reville氏らは「CLL患者に対する初回治療としてのガザイバ+テセントリク+ベネクレクスタ併用療法は、高い寛解率(uMRD率)と持続的な効果を認めました」と結論付けた。 参照元: Atezolizumab Combined with Venetoclax and Obinutuzumab for Frontline CLL(ASH 2024)
ニュース 慢性リンパ性白血病(CLL) ベネクレクスタベネトクラクス

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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