この記事の3つのポイント
・PTEN欠損を有する転移性ホルモン感受性前立腺がんを対象とした第3相CAPItello-281試験
・AKT阻害薬トルカプ併用療法の有効性・安全性を検討
・トルカプ併用療法による無増悪生存期間の有意な改善を示す
英アストラゼネカ株式会社は11月25日、PTEN欠損を有する転移性ホルモン感受性前立腺がん(mHSPC)に対するAKT阻害薬トルカプ(一般名:カピバセルチブ)+CYP17阻害薬ザイティガ(一般名:アビラテロン)+アンドロゲン除去療法(ADT)の併用療法の有効性、安全性を検証した第3相CAPItello-281試験の結果を公表した。
CAPItello-281試験は、PTEN欠損を有するmHSPC患者に対して、トルカプ+ザイティガ+ADTの併用療法と、プラセボ+ザイティガ+ADTの併用療法に無作為に割り付け、主要評価項目として画像学的な無増悪生存期間(rPFS)、副次評価項目として全生存期間(OS)を比較検証した無作為化二重盲検の第3相試験である。
本試験の結果、主要評価項目であるrPFSは、プラセボ群に比べてトルカプ併用群で統計学的に有意かつ臨床的に意義のある改善が認められた。なおOSは、今回の解析時点ではイベント数が不十分であったが、トルカプ併用群で改善傾向が確認された。
一方の安全性として、トルカプ+ザイティガ+ADTの併用療法は、各薬剤の既知の安全性プロファイルと概ね一貫していた。
なお、結果の詳細は今後の学会で発表され、規制当局とも共有される予定だ。
参照元:
アストラゼネカ株式会社 プレスリリースあなたは医師ですか。



