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【発売】VEGFR-TKIフリュザクラ、癒切除不能な進行・再発大腸がんの適応で販売開始
[公開日] 2024.11.27[最終更新日] 2024.11.25
武田薬品工業株式会社は11月22日、経口チロシンキナーゼ阻害剤「フリュザクラ(R)カプセル1mg/5mg(一般名:フルキンチニブ)」について、「がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」を効能又は効果として発売したと発表した。
フリュザクラは、3つすべてのVEGF受容体に対する選択性を有する経口阻害薬。同剤は、標的外のキナーゼ活性を最小限に抑えることで、高い選択性を有するようデザインされており、持続的な標的阻害を成し遂げる薬物曝露を可能とし、併用療法の一部として使用する柔軟な可能性を有しているという。
フリュザクラは主に、米国、欧州、日本およびオーストラリアにおいて、前治療歴を有する転移性大腸がん(mCRC)患者さんを対象に実施された国際共同第3相「FRESCO-2試験(NCT04322539)」の結果に基づき、2023年9月29日に厚生労働省に製造販売承認を申請、2024年9月24日に製造販売承認を取得していた。
FRESCO-2試験では、フルキンチニブ+最良の支持療法(BSC)群とプラセボ+BSC群を比較検討。同試験は主要評価項目および重要な副次評価項目を達成し、同剤の投与により、統計学的に有意で臨床的に意義のある全生存期間(OS)と無増悪生存期間(PFS)の改善が示されている。また、安全性プロファイルはこれまでに報告されたフルキンチニブ単剤療法の試験と一致するものだった。
武田薬品工業の日本オンコロジー事業部長である内田智氏は、ニュースリリースにて「当社は日本において、10年以上にわたりmCRCの治療の進展に取り組んでまいりました。フリュザクラを通じて、日本のmCRCの治療に、より一層貢献できるようになります。新たな治療選択肢を待ち望まれている大腸がん患者さん・ご家族に、本治療薬をお届けできるよう、引き続き尽力してまいります」と述べている。
参照元:
武田薬品工業株式会社 ニュースリリース
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