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進行期古典的ホジキンリンパ腫に対するオプジーボ+化学療法、無増悪生存期間を有意に改善

[公開日] 2024.10.23[最終更新日] 2024.10.23

この記事の3つのポイント ・進行期古典的ホジキンリンパ腫を対象とした第3相試験 ・オプジーボ+化学療法の有効性・安全性を検討 ・アドセトリス併用と比較して、無増悪生存期間を有意に改善
2024年10月16日、医学誌『The New England Journal of Medicine』にて、進行期古典的ホジキンリンパ腫(cHL)に対する抗PD-1抗体薬であるオプジーボ(一般名:ニボルマブ)+AVD(ドキソルビシン、ビンブラスチン、ダカルバジン)併用療法の有効性、安全性を比較検証した第3相試験(NCT03907488)の結果がAlex F. Herrera氏らにより公表された。 本試験は、III期またはIV期と診断された進行期cHLの12歳以上の患者(N=994人)に対してアドセトリス(一般名:ブレンツキシマブベドチン)+AVD併用療法を実施する群、もしくはオプジーボ+AVD併用療法を実施する群に無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)を比較検証した多施設共同オープンラベル試験である。 本試験の追跡期間中央値12.1ヶ月時点における結果、主要評価項目であるPFSは、アドセトリス+AVD併用群に比べてオプジーボ+AVD併用群で統計学的有意な改善傾向を示した(HR:0.48,99%信頼区間:0.27-0.87,P=0.001)。また、追加の追跡期間中央値2.1年時点における結果、2年無増悪生存率はアドセトリス+AVD併用群で83%(95%信頼区間:79%-86%)に比べてオプジーボ+AVD併用群で92%(95%信頼区間:89%-94%)を示した(HR:0.45,99%信頼区間:0.30-0.65)。 一方の安全性として、免疫関連有害事象(irAE)の発現は、オプジーボ+AVD併用群でにおいて低頻度であり、治療の中止率はアドセトリス+AVD併用群の方が高率であった。 以上の結果よりAlex F. Herrera氏らは、「進行期cHLの12歳以上の患者に対するオプジーボ+AVD併用療法は、アドセトリス+AVD併用療法に比べて成人患者、小児患者においても統計学的有意な差が確認され、安全性プロファイルも良好でした」と結論付けた。 参照元: Nivolumab+AVD in Advanced-Stage Classic Hodgkin’s Lymphoma(The New England Journal of Medicine 2024 doi:10.1056/NEJMoa2405888)
ニュース 悪性リンパ腫 アドセトリスブレンツキシマブ ベドチン古典的ホジキンリンパ腫

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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