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EGFR-TKI未治療のEGFR変異陽性非小細胞肺がんに対するタグリッソ+サイラムザ、無増悪生存期間を有意に改善

[公開日] 2024.10.16[最終更新日] 2024.10.15

この記事の3つのポイント ・EGFR-TKI未治療のEGFR変異陽性非小細胞肺がんを対象とした第2相のRAMOSE試験 ・EGFR-TKIタグリッソ+VEGFR-2モノクローナル抗体薬サイラムザ併用療法の有効性・安全性を検討 ・併用療法により、無増悪生存期間の有意な改善が認められる
2024年10月8日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にてEGFRチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)未治療のEGFR変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)に対するEGFR-TKIタグリッソ(一般名:オシメルチニブ)+VEGFR-2モノクローナル抗体薬サイラムザ(一般名:ラムシルマブ)併用療法の有効性、安全性を比較検証した第2相のRAMOSE試験(NCT03909334,HCRN LUN-18-335)の結果がUT MD Anderson Cancer CenterのXiuning Le氏らにより公表された。 RAMOSE試験は、EGFR-TKI未治療のEGFR変異陽性NSCLC患者に対して、タグリッソ+サイラムザ併用療法を実施する群、もしくはタグリッソ単剤を投与する群に2:1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として客観的奏効率(ORR)、病勢コントロール率(DCR)、全生存期間(OS)、安全性を比較検証したランダム化オープンラベルの第2相試験である。 本試験の追跡期間中央値16.6ヶ月における結果、主要評価項目であるPFSの中央値はタグリッソ+サイラムザ併用群の24.8ヶ月に対してタグリッソ単剤群で15.6ヶ月を示し、併用群で病勢進行または死亡のリスクを45%(HR:0.55,95%信頼区間:0.32-0.93,P=0.023)減少した。12ヶ月無増悪生存率は、タグリッソ+サイラムザ併用群の76.7%に対してタグリッソ単剤群で61.9%(P=0.026)を示した。 副次評価項目であるORR、DCRは、両群間で統計学的有意な差は確認されなかった。 全グレードの有害事象発症率は、タグリッソ+サイラムザ併用群の100%に対してタグリッソ単剤群で98%を示し、グレード5は両群間で0%、治療関連有害事象による治療中止率はタグリッソ+サイラムザ併用群の9.7%に対してタグリッソ単剤群で8.7%を示した。 以上のRAMOSE試験の結果よりXiuning Le氏らは、「オシメルチニブとラムシルマブの併用療法は、EGFR変異陽性NSCLCに対する治療薬として有望です」と結論付けた。 参照元: A Multicenter Open-Label Randomized Phase II Study of Osimertinib With and Without Ramucirumab in Tyrosine Kinase Inhibitor–Naïve EGFR-Mutant Metastatic Non–Small Cell Lung Cancer (Journal of Clinical Oncology 2024 doi:10.1200/JCO.24.00533)
ニュース 肺がん EGFRオシメルチニブサイラムザタグリッソラムシルマブ非小細胞肺がん

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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