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ドキソルビシンベースの化学療法で奏効を達成した軟部肉腫に対する維持療法としてのスチバーガ、有意な予後延長効果を示す

[公開日] 2024.10.11[最終更新日] 2024.11.18

この記事の3つのポイント ・ドキソルビシンベースの化学療法で奏効を達成した軟部肉腫を対象とした第2相のEREMISS試験 ・維持療法としてのマルチキナーゼ阻害薬スチバーガの有効性・安全性を検討 ・プラセボと比較して予後を有意に改善
2024年9月13日から17日、スペイン・バルセロナで開催された欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2024)にてドキソルビシンベースの化学療法で奏効を達成した軟部肉腫(STS)患者に対する維持療法としてのマルチキナーゼ阻害薬であるスチバーガ(一般名:レゴラフェニブ)単剤療法の有効性、安全性を検証した第2相のEREMISS試験の結果がPenel N氏らにより公表された。 EREMISS試験は、ドキソルビシンベースの化学療法で奏効を達成した軟部肉腫(STS)患者に対する維持療法としてスチバーガ単剤を投与する群(N=65人)、プラセボ単剤を投与する群(N=62人)に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、その他評価項目として全生存期間(OS)等を比較検証した第2相試験である。 本試験の結果、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はスチバーガ単剤群の5.6ヶ月(95%信頼区間:3.9-8.2ヶ月)に対してプラセボ単剤群で3.5ヶ月(95%信頼区間:1.8-3.6ヶ月)と、スチバーガ単剤群で病勢進行(PFS)のリスクを47%(HR:0.53,95%信頼区間:0.36-0.78,P=0.001)統計学的有意に改善した。 6ヶ月PFSはスチバーガ単剤群の49.5%(95%信頼区間:36.0%-61.7%)に対してプラセボ単剤群で14.6%(95%信頼区間:7.0%-24.9%)、12ヶ月PFSはスチバーガ単剤群の14.7%(95%信頼区間:6.7%-25.6%)に対してプラセボ単剤群で7.3%(95%信頼区間:2.4%-16.0%)を示した。 一方、その他評価項目であるOSの中央値はスチバーガ単剤群の27.6ヶ月に対してプラセボ単剤群で20.5ヶ月と、スチバーガ単剤群で死亡のリスクを22%(HR:0.78,95%信頼区間:0.50-1.22,P=0.028)減少するも統計学的有意な差は確認されなかった。 一方の安全性として、グレード3以上の有害事象(AE)発症率はスチバーガ単剤群の60.9%に対してプラセボ単剤群で11.3%を示し、スチバーガによる治療中止率は28.1%(N=18人)であった。 参照元: 1718O - EREMISS trial: A double-blind placebo (PBO)-controlled randomised trial assessing efficacy/safety of regorafenib (REGO) as maintenance therapy after 1st line doxorubicin-based chemotherapy in advanced soft-tissue sarcoma (ASTS) patients (pts)(ESMO 2024)
ニュース 肉腫 スチバーガレゴラフェニブ維持療法軟部肉腫

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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