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前立腺摘除術後の高リスク生物化学的再発の前立腺がんに対するリムパーザ、良好な抗腫瘍効果を示す

[公開日] 2024.09.03[最終更新日] 2024.09.03

この記事の3つのポイント ・前立腺摘除術後の高リスク生物化学的再発の前立腺がんを対象とした第2相試験
・PARP阻害剤リムパーザ単剤療法の有効性・安全性を検討
・特にBRCA2遺伝子変異陽性症例において、良好な効果を認める
2024年8月22日、医学誌『JAMA Oncology』にて前立腺摘除術後の高リスク生物化学的再発前立腺がんに対するPARP阻害剤リムパーザ(一般名:オラパリブ)単剤療法の有効性・安全性を検証した第2相試験(NCT03047135)の結果がJohns Hopkins University School of MedicineのCatherine H. Marshall氏らにより公表された。 本試験は、根治的前立腺摘除術後の高リスク生物化学的再発前立腺がんに対して、1日2回リムパーザ300mg単剤療法を病勢進行または予期せぬ有害事象(AE)が発現するまで実施し、主要評価項目としてベースライン時点からのPSA値の50%以上の低下率、重要な副次評価項目として安全性、相同組み換え修復(HRR)遺伝子のステータスを検証した第2相試験である。 本試験には、51人(年齢中央値63.8歳)の患者が参加した。 主要評価項目であるベースライン時点からのPSA値の50%以上の低下を達成した患者は26%(N=13人)、またHRR遺伝子変異陽性症例(27人)においては48%(13人)、BRCA2遺伝子変異陽性症例においては100%(11人)であった。 一方の安全性として、最も多くの患者で確認されたAEは倦怠感が63%(N=32人)、吐き気が55%(N=28人)、リンパ球減少症が43%(N=22人)を示した。 以上の結果よりCatherine H. Marshall氏らは、「前立腺摘除術後の高リスク生物化学的再発前立腺がんに対するリムパーザ単剤療法は、HRR遺伝子変異陽性例において、高率で持続的なPSA値の低下を実現し、特にBRCA2遺伝子変異陽性患者における有用性は顕著でした」と結論付けた。 参照元:
Olaparib Without Androgen Deprivation for High-Risk Biochemically Recurrent Prostate Cancer Following Prostatectomy(JAMA Oncol 2024 doi:10.1001/jamaoncol.2024.3074)
ニュース 前立腺がん リムパーザ

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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