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【臨床試験】イフィナタマブ デルクステカン、小細胞肺がんを対象とした第3相臨床試験開始

[公開日] 2024.08.08[最終更新日] 2024.08.08

第一三共株式会社は8月2日、抗B7-H3抗体薬物複合体(ADC)であるイフィナタマブ デルクステカン(I-DXd/DS7300)の、再発小細胞肺がん患者を対象とした第3相臨床試験(IDeate-Lung02)において、最初の患者への投与を開始したことを発表した。 B7-H3は、小細胞肺がんを含む様々ながん種において過剰発現しているタンパク質の一種で、がんの進行や予後の悪化に関係していると報告されている。I-DXd/DS7300、はこのB7-H3を標的としたADCであり、第一三共社独自のリンカーを介して新規のトポイソメラーゼⅠ阻害剤(DXd)を自社創製した抗B7-H3抗体に結合させている。 今回開始されたIDeate-Lung02試験は、化学療法による前治療歴のある再発小細胞肺がん患者を対象として、I-DXd/DS7300投与群の有効性および安全性を、治験医師選択薬(化学療法)投与群と比較するグローバル第3相臨床試験。主要評価項目は、客観的奏効率と全生存期間、副次評価項目には無増悪生存期間、奏効期間、病勢コントロール率および安全性等が含まれる。日本を含むアジア、欧州、オセアニア、北米および南米において約460名の患者を登録予定だ。 なお、同試験の実施根拠となった第1/2相臨床試験(IDeatePanTumor01)における複数の前治療を受けた小細胞肺がん患者を対象としたサブグループ解析は、世界肺がん学会(WCLC 2023)で発表されている。 参照元:
第一三共 プレスリリース
ニュース 小細胞肺がん イフィナタマブ デルクステカン

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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