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【承認申請】タグリッソおよびイミフィンジ、肺がんに対する新たな承認を申請

[公開日] 2024.08.05[最終更新日] 2024.08.05

アストラゼネカ株式会社は7月31日、タグリッソ(一般名:オシメルチニブ)およびイミフィンジ(一般名:デュルバルマブ(遺伝子組換え))のそれぞれの単剤療法について、肺がん治療における化学放射線療法後の治療選択肢拡大に向けて、新たな承認申請をしたことを発表した。 タグリッソに関しては、上皮成長因子受容体遺伝子(EGFR)のエクソン19欠失型またはエクソン21(L858R)点突然変異を有する切除不能III期の非小細胞肺がん(NSCLC)に対して、根治的化学放射線療法後の治療薬として、2024年6月末に承認申請を行った。 申請の根拠となったのは、第3相LAURA試験のデータである。2024年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表されており、タグリッソはプラセボと比較して無増悪生存期間(PFS)を有意に改善した(PFS中央値:39.1か月vs 5.6か月、ハザード比[HR]:0.16)。 イミフィンジに関しては、根治的化学放射線療法後に疾患進行が認められない限局型小細胞肺がん(LS-SCLC)に対して、2024年7月末に承認申請を行った。 申請の根拠となったのは、第3相ADRIATIC試験のデータである。2024年のASCOで発表されており、イミフィンジはプラセボと比較して全生存期間(OS)を優位に改善した(OS中央値:33.4か月vs 55.9か月、ハザード比[HR]:0.73)。 なお、本適応症に対するイミフィンジ単剤療法は、2024年6月に厚生労働省より希少疾病用医薬品の指定を受けている。 以上の2つの申請を受け、アストラゼネカ社執行役員 研究開発本部長の大津智子氏は、「肺がんは当社オンコロジー領域における注力疾患であり、複数の肺がんタイプ、ステージにわたって治療選択肢を提供するべく、開発に取り組んでいます。タグリッソおよびイミフィンジに関するこれら2つの承認申請によって、肺がん患者さんの根治的化学放射線療法後の治療選択肢の拡充に貢献できることを期待しております」とコメントしている。 参照元:
アストラゼネカ株式会社 プレスリリース
ニュース 小細胞肺がん タグリッソ

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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