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マイクロサテライト不安定性/ミスマッチ修復機能欠損の局所進行直腸がんに対する術前療法としてのオプジーボ+ヤーボイ+短期放射線療法、良好な病理学的奏効を示す

[公開日] 2024.07.30[最終更新日] 2024.07.30

この記事の3つのポイント ・マイクロサテライト不安定性/ミスマッチ修復機能欠損の局所進行直腸がんを第2相のECOG-ACRIN EA2201試験
・術前療法としての抗PD-1抗体薬オプジーボ+抗CTLA-4抗体薬ヤーボイ+短期放射線療法の有効性・安全性を検討
・併用療法は有望な抗腫瘍効果を示す
2024年6月26日~29日、ドイツ・ミュンヘンで開催された欧州臨床腫瘍学会世界消化器癌会議(ESMO Gastrointestinal Cancers Congress 2024)にて、マイクロサテライト不安定性(MSI-High)/ミスマッチ修復機能欠損(dMMR)の局所進行直腸がんに対する術前療法として抗PD-1抗体薬オプジーボ(一般名:ニボルマブ)+抗CTLA-4抗体薬ヤーボイ(一般名:イピリムマブ)+短期放射線療法の有効性、安全性を検証した第2相のECOG-ACRIN EA2201試験(NCT04751370)の結果がVanderbilt University Medical CenterのK.K. Ciombor氏らにより公表された。 ECOG-ACRIN EA2201試験は、MSI-High/dMMRの局所進行直腸がん患者に対する術前療法として、28日を1サイクルとしてオプジーボ480mg+ヤーボイ1mg/kg併用療法を2サイクル+短期間放射線療法(5Gy)後、TME(直腸間膜全切除)を実施し、主要評価項目として病理学的寛解率(pCR)、副次評価項目として5年無増悪生存期間(DFS)、全生存期間(OS)、安全性等を検証した第2相試験である。 中間解析の結果、pCRまたは臨床的完全寛解率(cCR)は57.1%(95%信頼区間:31.2%-83.1%)を示した。またTME(直腸間膜全切除)を受けた3例は全てpCRを達成した。 安全性に関しては、グレード3の治療関連有害事象(TRAE)として、腹痛/直腸閉塞、疲労、尿路感染、AST/ALTの増加、リンパ球数の減少、アシドーシス、動脈血栓塞栓症が認められ、グレード4の低カリウム血症が1件認められた。 今回の結果は、MSI-H/dMMRの直腸がんに対するこれまでの免疫療法の有望な効果と同等であり、より積極的な治療介入を省略できる可能性を示している。 参照元:
Neoadjuvant nivolumab plus ipilimumab in microsatellite instability-high (MSI-H)/deficient mismatch repair (dMMR) rectal tumors: ECOG-ACRIN EA2201(ESMO GI 2024)
ニュース 大腸がん マイクロサテライト不安定性

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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