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切除不能な局所進行食道扁平上皮がんに対する根治的同時化学放射線療法におけるカペシタビンまたはXELOX療法、PF療法と比較してOSを延長せず

[公開日] 2024.05.21[最終更新日] 2024.05.21

この記事の3つのポイント ・切除不能な局所進行食道扁平上皮がんを対象とした第3相CRTCOESC試験
・根治的同時化学放射線療法におけるカペシタビンまたはXELOX療法とPF療法の有効性・安全性を比較検討
・カペシタビンまたはXELOX療法はPFに対する優位性を示せず
2024年05月06日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にて、切除不能な局所進行食道扁平上皮がん(ESCC)に対するカペシタビン単剤療法、カペシタビン+オキサリプラチン併用(XELOX)療法、フルオロウラシル+シスプラチン併用(PF)療法の有効性、安全性を比較検証した第3相CRTCOESC試験(NCT02025036)の結果がHenan Key Laboratory of Cancer EpigeneticsのRuinuo Jia氏らにより公表された。 本試験は、切除不能局所進行性ESCC患者(N=246人)に対し、根治的同時化学放射線療法におけるカペシタビン単剤療法(N=80人)、XELOX療法(N=85人)、PF療法(N=81人)を実施し、主要評価項目として2年全生存率(OOS)、グレード3以上の有害事象(AE)発症率を比較検証した第3相試験である。 本試験の結果、主要評価項目である2年全生存率(OOS)は、カペシタビン単剤群で75%、XELOX療法群で66.7%、PF療法群で70.9%を示した。全生存期間(OS)中央値はカペシタビン単剤群で40.9ヵ月(95%信頼区間:34.4-49.9ヵ月)、XELOX療法群で41.9ヵ月(95%信頼区間:28.6-52.1ヵ月)、PF療法群で35.4ヵ月(95%信頼区間:30.4-45.4ヵ月)を示した。 グレード3以上の有AE発症率は、カペシタビン単剤群で28.8%、XELOX療法群で36.5%、PF療法群で45.7%を示した。 以上の第3相試験の結果よりRuinuo Jia氏らは、「切除不能局所進行性ESCCに対するカペシタビン単剤療法、XELOX療法は、PF療法に比べて2年全生存率を統計学的有意に改善しなかった。一方、グレード3以上のAE発症率は、PF療法に比べてカペシタビン単剤で低率でした」と結論を述べた。 参照元:
Capecitabine or Capecitabine Plus Oxaliplatin Versus Fluorouracil Plus Cisplatin in Definitive Concurrent Chemoradiotherapy for Locally Advanced Esophageal Squamous Cell Carcinoma (CRTCOESC)(Journal of Clinical Oncology 2024. doi:10.1200/JCO.23.02009)
ニュース 食道がん PF療法

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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