スイスのエフ・ホフマン・ラ・ロシュ社は4月15日、治療歴のある自家造血幹細胞移植(ASCT)非適応の再発/難治性びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)に対するGlofitamab+ゲムシタビン+オキサリプラチン併用療法の有効性、安全性を比較検証した第3相のSTARGLO試験(NCT04408638)の主要評価項目の結果を公表した。
Glofitamabは、T細胞表面のCD3とB細胞表面のCD20を標的とするように設計された二重特異性抗体である。Glofitamabを介してT細胞をB細胞に接近させ、T細胞ががん細胞を攻撃する作用を活性化すると考えられている。
今回発表されたSTARGLO試験は、少なくとも1レジメン以上治療歴のあるASCTの非適応の再発/難治性DLBCL患者に対してGlofitamab+ゲムシタビン+オキサリプラチン併用療法を実施する群、もしくはリツキサン(一般名:リツキシマブ)+ゲムシタビン+オキサリプラチン併用療法を実施する群に無作為に振り分け、主要評価項目として全生存期間(OS)、副次評価項目として無増悪生存期間(PFS)、完全寛解率(CR)、客観的奏効率(ORR)、奏効持続期間(DOR)、安全性を比較検証した国際多施設共同オープンラベルランダム化の第3相試験である。
本試験の結果、主要評価項目であるOSは、リツキサン+ゲムシタビン+オキサリプラチン併用群に比べてGlofitamab+ゲムシタビン+オキサリプラチン併用群で統計学的有意に改善し、主要評価項目を達成した。一方の安全性として、本試験で確認された安全性プロファイルはそれぞれの薬剤で確認されている内容と一致していた。
結果の詳細は、今後の学会で発表される予定だ。
参照元:
ロシュ社 リリース
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