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切除可能な食道/胃食道接合部がんに対する術前療法としてのオプジーボ±レラトリマブ±化学放射線療法

[公開日] 2024.04.12[最終更新日] 2024.04.12

この記事の3つのポイント ・切除可能食道/胃食道接合部がんを対象とした第1b相試験
・抗PD-1抗体薬であるキイトルーダ+同時化学放射線療法の有効性・安全性を検証
・術前療法における安全性と腫瘍量評価に新しい知見を示す
2024年03月19日、医学誌『Nature Medicine』にて切除可能食道/胃食道接合部がんに対する術前療法としての抗PD-1抗体薬であるオプジーボ(一般名:ニボルマブ)+化学放射線療法、またはオプジーボ+LAG-3阻害薬であるレラトリマブ+化学放射線療法の有効性、安全性を比較検証した第1b相試験(NCT03044613)の結果がBaylor University Medical CenterのRonan J. Kelly氏らにより公表された。 本試験は、切除可能食道/胃食道接合部がんに対する術前療法としてオプジーボ+化学放射線療法を実施する群(N=16人)、もしくはオプジーボ+レラトリマブ+化学放射線療法を実施する群(N=16人)に無作為に振り分け、主要評価項目として安全性、副次評価項目として忍容性、その他評価項目として病理学的寛解(pCR)率、major pathological response(MPR)、再発生存期間(RFS)、全生存期間(OS)を検証した第1b相試験である。 本試験の結果、安全性はオプジーボ+化学放射線療法群で主要評価項目達成基準を達成し、オプジーボ+レラトリマブ+化学放射線療法群では有害事象(AE)を軽減するための対策が必要であると判断された。 その他の評価項目であるpCR率は、オプジーボ+化学放射線療法群の40%に対しオプジーボ+レラトリマブ+化学放射線療法群で21.4%、MPR率は、オプジーボ+化学放射線療法群の53.5%に対してオプジーボ+レラトリマブ+化学放射線療法群で57.1%を示した。なお、PD-L1発現、LAG-3発現が高いほど病理学的奏効が高い傾向が見られた。 また最も多くの患者で確認された有害事象(AE)は倦怠感、嘔吐、血小板減少症、皮膚炎であった。 循環腫瘍DNA (ctDNA) の探索的分析では、オプジーボ導入後、術前および術後にctDNAが検出されない症例では、RFSおよびOSが有意に長い傾向が認められた。ctDNAクリアランスはネオアンチゲン特異的T細胞応答を反映していた。 この結果を受けて、Ronan J. Kelly氏らは、「胃食道がんにおけるPD-1阻害剤とLAG-3阻害剤の併用療法の安全性プロファイルについての知見を提供し、術前療法中の全身腫瘍量を動的に評価するためのctDNA分析の可能性を強調し、将来の介入のための治療の可能性を示しました」と結論付けた。 参照元:
eoadjuvant nivolumab or nivolumab plus LAG-3 inhibitor relatlimab in resectable esophageal/gastroesophageal junction cancer: a phase Ib trial and ctDNA analyses(Nature Medicine 2024. doi:10.1038/s41591-024-02877-z)
ニュース 食道がん 循環腫瘍DNA

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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