治療歴のある再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対するアドセトリス+レブラミド+リツキサン、全生存期間を有意に改善-ファイザー社-


  • [公開日]2024.03.15
  • [最終更新日]2024.03.15
この記事の3つのポイント
・治療歴のある再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫を対象とした第3相ECHELON-3試験
・抗CD30モノクローナル抗体であるアドセトリスレブラミドリツキサン有効性安全性を検証
併用療法により全生存期間を有意に改善

ファイザー株式会社は2024年03月12日、複数の治療歴のある造血幹細胞移植/CAR-T療法非適応の再発難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫 (DLBCL)に対する抗CD30モノクローナル抗体であるアドセトリス(一般名:ブレンツキシマブベドチン)+レブラミド(一般名:レナリドミド)+リツキサン(一般名:リツキシマブ)併用療法の有効性、安全性を比較検証した第3相のECHELON-3試験の結果を公表した。

ECHELON-3試験は、2レジメン以上の治療歴のある造血幹細胞移植/CAR-T療法非適応の再発難治性DLBCL患者に対して、アドセトリス+レブラミド+リツキサン併用療法を実施する群、もしくはレブラミド+リツキサン+プラセボ併用療法を実施する群に無作為に振り分け、主要評価項目として全生存期間(OS)、重要な副次評価項目として無増悪生存期間PFS)、客観的奏効率ORR)、その他評価項目として完全寛解率(CR)、奏効持続期間(DOR)、安全性を比較検証した多施設共同二重盲検下試験である。

今回のプレスリリースでは、主要評価項目であるOSについて、アドセトリス+レブラミド+リツキサン併用群で統計学的有意な改善が見られたことが発表された。また、副次評価項目であるPFS、ORRもアドセトリス+レブラミド+リツキサン併用群で良好な改善傾向が確認された。一方の安全性として、アドセトリスの安全性プロファイルは既存の臨床試験で確認されている内容と一致しており、ECHELON-3試験で新たに確認された有害事象(AE)は存在しなかった。

以上のECHELON-3試験の結果より、ファイザー社・Roger Dansey氏は「ECHELON-3の結果に基づき、アドセトリスがCD30の発現に関係なく、再発または難治性DLBCL患者の満たされていないニーズに応えることができ、大変うれしく思います。この研究では、以前にCAR-T療法を受けた患者も含め複数の前治療を受けた患者を評価したため、この結果は特に心強いものです」とコメントした。

なおデータの詳細は今後の学会にて発表される予定だ。

参照元:
ファイザー株式会社 プレスリリース

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