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2レジメンの治療歴がある転移性大腸がんに対するロンサーフ+アバスチン、年齢に関わらず有効性を示す

[公開日] 2024.02.13[最終更新日] 2024.02.13

この記事の3つのポイント ・2レジメンの治療歴がある転移性大腸がんが対象の第3相のSUNLIGHT試験 ・ロンサーフ+アバスチン併用療法の有効性・安全性をロンサーフ単剤と比較検証 ・年齢に関わらずロンサーフ+アバスチン併用の有効性・安全性が示された
2024年01月18~24日、米国・サンフランシスコにて開催された2024 ASCO Gastrointestinal Cancers Symposiumにて、2レジメン治療歴のある転移性大腸癌患者に対するロンサーフ(一般名:トリフルリジン/チピラシル塩酸塩)+アバスチン(一般名:ベバシズマブ)併用療法の有効性、安全性を比較検証した第3相のSUNLIGHT試験(NCT04737187)のサブグループ解析の結果がUniversité Paris-CitéのJulien Taieb氏らにより公表された。 SUNLIGHT試験は、2レジメンの治療歴のある転移性大腸がんに対するロンサーフ+アバスチン併用療法を実施する群(N=246人)、もしくはロンサーフ単剤療法を実施する群(N=246人)に無作為に振り分け、主要評価項目として全生存期間(OS)を比較検証した国際多施設共同オープンラベルランダム化試験である。今回は、65歳未満、65~74歳、75歳以上の患者における有効性と安全性の結果を評価するためにサブグループ解析の結果が示された。 本試験の結果、ロンサーフ単剤群と比較したロンサーフ+アバスチン併用群での死亡のリスクは、65歳未満群で35%(HR:0.65,95%信頼区間:0.48-0.87)、65歳~74歳群で36%(HR:0.64,95%信頼区間:0.43-0.94)、75歳以上群で51%(HR:0.49,95%信頼区間:0.27-0.90)それぞれ改善した。 一方の安全性として、全グレードの有害事象(AE)発症率は、65歳未満群では69%、65歳~74歳群では80%、75歳以上群では67%を示した。多くの患者で確認されたグレード3~4のAEは好中球減少症で、65歳未満群では38%、65歳~74歳群では54%、75歳以上群では42%を示した。治療関連有害事象(TRAE)による治療中止率は、65歳未満群では11.6%、65歳~74歳群では13.2%、75歳以上群では16.7%を示した。 以上のSUNLIGHT試験のサブグループ解析の結果より、Julien Taieb氏らは、「2レジメン治療歴のある転移性大腸がんに対するロンサーフ+アバスチン併用療法は、年齢に関係なく良好な抗腫瘍効果を示しました」と結論付けた。 参照元:
Efficacy and safety of trifluridine/tipiracil in combination with bevacizumab in older and younger patients with refractory metastatic colorectal cancer: A subgroup analysis of the phase 3 SUNLIGHT trial.(ASCO GI 2024)
ニュース 大腸がん アバスチン

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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