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切除可能食道扁平上皮がんに対する術前療法としてのカムレリズマブ+化学療法、病理学的奏効率を有意に改善

[公開日] 2024.02.08[最終更新日] 2024.02.08

この記事の3つのポイント ・切除可能食道扁平上皮がんが対象の第3相ESCORT-NEO/NCCES01試験 ・術前療法としての抗PD-1抗体薬カムレリズマブ+化学療法の有効性・安全性を検証 ・カムレリズマブ+化学療法は化学療法単独と比較して病理学的奏効率を有意に改善
2024年01月18~24日、米国・サンフランシスコにて開催された2024 ASCO Gastrointestinal Cancers Symposiumにて、切除可能食道扁平上皮がん(ESCC)に対する術前療法としての抗PD-1抗体薬カムレリズマブ+化学療法、術後療法としてのカムレリズマブ単剤療法の有効性、安全性を比較検証した多施設共同ランダム化オープンラベルの第3相ESCORT-NEO/NCCES01試験の結果がNational Cancer Center/Cancer HospitalのYin Li氏らにより公表された。 本試験では、切除可能ESCC患者(N=391人)に対する術前療法として、カムレリズマブ+nab-パクリタキセル+シスプラチンを投与する群(グループA)、カムレリズマブ+パクリタキセル+シスプラチンを投与する群(グループB)、パクリタキセル+シスプラチンを投与する群(グループC)に1:1:1で無作為に割り付けられた。手術は術前療法の4-6週後に行われ、グループAとグループBには術後療法としてカムレリズマブが3週おきに最長15サイクル投与された。 主要評価項目は、盲検化された独立中央委員会(BICR)評価による病理学的完全奏効(pCR)割合、主治医評価による無増悪生存期間(EFS)が比較検証された。 本試験の結果、主要評価項目であるpCR率は、グループAで28.0%(95%信頼区間:20.6-36.5%)、グループBで15.4%(95%信頼区間:9.7-22.8%)、グループCで4.7%(95%信頼区間:1.7-9.8%)を示し、グループCと比較してグループAとBはいずれもpCR率が有意に高かった。 副次評価項目である病理学的奏効(Major pathologic response:MPR)割合は、グループAで59.1%、グループBで36.2%、グループCで20.9%であった。またR0切除率はグループAで99.1%、グループBで95.7%、グループCで92.2%を示した。 術後療法中のグレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)発症率は、グループAで34.1%、グループBで28.5%、グループCで28.8%を示した。免疫関連有害事象(irAE)はグループAで27.3%、グループBで24.6%であり、グレード3以上のirAEはそれぞれ4.5%と3.8%であった。 以上の結果よりYin Li氏らは、「切除可能ESCC患者に対する術前療法としての抗PD-1抗体薬であるカムレリズマブ+化学療法は良好な抗腫瘍効果を示し、忍容性も問題ありませんでした」と結論付けた。 参照元:
Chemotherapy plus camrelizumab versus chemotherapy alone as neoadjuvant treatment for resectable esophageal squamous cell carcinoma (ESCORT-NEO) (ASCO GI 2024)
ニュース 食道がん 術前療法

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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