ファイザー株式会社は1月18日、ポリアデノシン5'二リン酸リボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤「ターゼナ(一般名:タラゾパリブトシル酸塩)」について、単剤療法による「がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌」、およびイクスタンジ(一般名:エンザルタミド)との併用療法による「BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌」の治療薬として、国内における製造販売承認を取得したことを発表した。
今回の承認の背景として、乳がんにおいてはBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳がんを対象とした海外第3相試験(EMBRACA試験)および国内第1相試験で、また前立腺がんにおいては承認の根拠となったデータは、転移性去勢抵抗性前立腺がんを対象とした国際共同第3相試験(TALAPRO-2試験)で、それぞれ同剤の有効性・安全性が示されている。
プレスリリースの中で、ファイザーR&D合同会社社長の石橋太郎氏は、「本日、ターゼナの承認を取得できたことを大変うれしく思います。新たな治療薬を必要とされている乳がんと前立腺がんの患者さんに本剤を一日でも早くお届けできるよう医療機関や関連学会と連携してまいります」と語っている。
参照元:
ファイザー株式会社 プレスリース
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