【試験開始】ダトポタマブ デルクステカン、2つの第3相試験を開始-第一三共-


  • [公開日]2023.12.28
  • [最終更新日]2023.12.26

第一三共株式会社は12月19日、抗TROP2抗体薬物複合体ADC)であるダトポタマブ デルクステカン(Dato-DXd)単剤療法またはデュルバルマブ(製品名:イミフィンジ)との併用に関して、トリプルネガティブ乳がん等における術前・術後薬物療法を対象とした第3相TROPION-Breast04試験、および一次治療を対象とした第3相TROPIONBreast05試験を開始したことを発表した。

TROPION-Breast04試験は、治療歴のないII-III期のトリプルネガティブ乳がんおよびホルモン受容体発現かつ、HER2低発現または陰性乳がんを対象とし、Dato-DXd+イミフィンジとの併用による術前薬物療法とそれに続くイミフィンジ+化学療法の併用またはイミフィンジ単剤による術後薬物療法における有効性および安全性を、キイトルーダをベースとした術前・術後薬物療法と比較し評価する試験である。日本を含むアジア、オセアニア、欧州、北米および南米において約1,700名の患者を登録する予定だ。

TROPION-Breast05試験は、PD-L1陽性の局所再発手術不能または転移性のトリプルネガティブ乳がんの一次治療を対象として、Dato-DXdの単剤療法またはイミフィンジとの併用療法の有効性および安全性を、化学療法+キイトルーダの併用療法と比較し評価するグローバル第3相試験である。日本を含むアジア、オセアニア、欧州および北米において625名の患者を登録する予定だ。

第一三共社はプレスリリースの中で、「異なるステージのトリプルネガティブ乳がん等における新たな治療の選択肢を提供できるよう、現在進行中の2つの第3相臨床試験とともに、本剤の単剤療法および免疫チェックポイント阻害剤との併用療法の開発を加速させてまいります」と述べている。

参照元:
第一三共株式会社 ニュース

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