PARP阻害剤ターゼナが承認へ厚労省薬食審医薬品第二部会にて


  • [公開日]2023.12.07
  • [最終更新日]2023.12.07

11月27日、厚生労働省薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は、審議項目として7製品の審議を行い、うち1製品が抗がん剤関連であった。

審議品目

①ターゼナカプセル0.1mg、②同カプセル0.25mg、③同カプセル1mg(タラゾパリブトシル酸塩)

申請企業:ファイザー

効能・効果:
BRCA 遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌を効能・効果とする新有効成分含有医薬品
②BRCA 遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌及びがん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌を効能・効果とする新有効成分含有医薬品
③がん化学療法歴のあるBRCA 遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌を効能・効果とする新有効成分含有医薬品

本来一本鎖切断されたDNAはPARPの働きによって修復されるが、同剤によってPARPの機能が阻害されると、一本鎖切断DNAの修復ができずに、二本鎖切断が起きる。この二本鎖切断修復を担っている相同組換え修復関連遺伝子(例えばBRCA遺伝子)の変異があると、二本鎖切断が修復されずに蓄積し、細胞死が誘導されることで腫瘍の増殖が抑制されると考えられている。

参照元:
厚生労働省 薬事・食品衛生審議会(薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会)

×

会員登録 ログイン