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ミスマッチ修復機構の欠損のある切除可能な局所進行性大腸がんに対する術前療法としてのオプジーボ+レラトリマブ、良好な病理学的奏効を示す

[公開日] 2023.11.14[最終更新日] 2023.11.14

この記事の3つのポイント ・EGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がんを対象とした第3相のMARIPOSA試験 ・抗PD-1抗体薬オプジーボ+抗LAG-3抗体薬レラトリマブ併用療法の有効性・安全性を検証 ・術前オプジーボ+レラトリマブにより高い病理学的奏効率を達成
2023年10月20~24日、スペイン・マドリードで開催されたESMO(欧州臨床腫瘍学会)にて、ミスマッチ修復機構の欠損 (deficient mismatch repair: dMMR) のある切除可能な局所進行性結腸がんに対する術前療法としての抗PD-1抗体薬であるニボルマブ(製品名:オプジーボ)+抗LAG-3抗体薬であるレラトリマブ併用療法の有効性、安全性を検証したNICHE-3試験の結果がNetherlands Cancer InstituteのYara Verschoor氏らにより公表された。 本試験は、dMMRのある切除可能な局所進行性結腸がん患者(N=19人)に対する術前療法としてニボルマブ+レラトリマブ併用療法を投与し、主要評価項目として病理学的奏効率(pCR)を検証した第2相試験である。 本試験の結果、主要評価項目であるpCRは79%、major pathological responseは89%、overall pathological response rateは100%を示した。また、初回投与より手術までの期間中央値は7.4週で、全ての患者が手術スケジュールを遅延することなく施行した。 グレード1~2の免疫関連有害事象(irAE)発症率は74%の患者で確認され、最も多くの患者で確認された免疫関連有害事象(irAE)はインフュージョンリアクションであった。1人の患者でグレード3のirAEが確認され、その内容は甲状腺機能亢進症であった。なお、グレード4もしくは5のirAEは、1人の患者も確認されなかった。 本試験は、術前オプジーボ+レラトリマブ療法の有効性と安全性を示した最初の試験であり、現在も登録が進行中である。 参照元:
Verschoor YL, et al. Neoadjuvant nivolumab plus relatlimab (anti-LAG3) in locally advanced MMR-deficient colon cancers: the NICHE-3 study. ESMO Congress 2023, LBA31
ニュース 大腸がん LAG-3

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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