ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は10月25日、ROS1融合遺伝子陽性の非小細胞肺がん(NSCLC)に対する治療薬として、ROS1阻害剤であるレポトレクチニブの日本における製造販売承認申請を行ったことを発表した。
レポトレクチニブは、ROS1、TRKA/B/Cを選択的に阻害するATP競合性の経口チロシンキナーゼ阻害剤として開発が進められている。
今回の申請は、NSCLCを含むROS1、NTRK1~3またはALKの遺伝子再構成を有する進行性固形がんを対象に、レポトレクチニブの安全性、忍容性、薬物動態、抗腫瘍活性を評価した国際共同第1/2相試験(TRIDENT-1試験)の結果にもとづくものである。
なお、TRIDENT-1試験の結果をもとに、米食品医薬品局(FDA)でもROS-1陽性の進行NSCLCを対象にした申請が受理され、優先審査に指定された。
同社の研究開発本部長である杉田真氏はプレスリリースにて、「ROS1融合遺伝子陽性の進行NSCLCの治療には、いくつかの既存の治療法があるものの、薬剤への耐性発現や脳転移といったアンメット・メディカルニーズに対応する新たな治療選択肢が求められています。近い将来、レポトレクチニブが、ROS1融合遺伝子陽性のNSCLC患者さんにとっての新たな治療選択となることを期待しています」と述べている。
参照元:
ブリストルマイヤーズスクイブ株式会社 プレスリリース
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