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治療歴のあるEGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がんに対するアミバンタマブ+ラゼルチニブ+プラチナ系抗がん剤併用療法、良好な抗腫瘍効果を示す

[公開日] 2023.09.28[最終更新日] 2023.09.28

この記事の3つのポイント ・治療歴のあるEGFR遺伝子変異陽性進行非小細胞肺がんを対象とした第1/2相CHRYSALIS-2試験 ・EGFRとMETに対する二重特異性抗体のアミバンタマブ+第3世代EGFR-TKIのラゼルチニブ+プラチナ系抗がん剤併用療法の有効性・安全性を検証 ・併用療法により持続的な無増悪生存期間を示す
2023年09月11日、ベルギー・ヤンセンファーマ社のプレスリリースにて、治療歴のあるEGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がんに対するEGFRとMETに対する二重特異性抗体のアミバンタマブ+第3世代EGFR-TKIのラゼルチニブ+プラチナ系抗がん剤併用療法の有効性、安全性を検証したCHRYSALIS-2試験(NCT04077463)の結果が公表された。 CHRYSALIS-2試験は、EGFR-TKIによる治療歴のあるEGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がんに対してアミバンタマブ+ラゼルチニブ+プラチナ系抗がん剤を投与し、評価項目として有害事象(AE)、客観的奏効率(ORR)、奏効持続期間(DOR)等を検証したオープンラベルの第1/2相試験である。 本試験の結果、ORRは50%(N=11/20人)、またフォローアップ期間中央値13.1ヶ月時点におけるDORの中央値は未到達、奏効が確認された10人の内8人は少なくとも6ヶ月の奏効持続が認められた。PFSの中央値は14ヶ月を示した。 一方の安全性として、最も多くの患者で確認されたAEは好中球減少症が9%、皮膚障害が75%、インフュージョンリアクションが65%であった。 以上のCHRYSALIS-2試験の結果より、ヤンセンファーマ社のKiran Patel氏は、「標準治療後に病勢進行したEGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がんに対してアミバンタマブ+ラゼルチニブ+プラチナ系抗がん剤併用療法は良好な抗腫瘍効果を示しました」と述べている。 なお、本データは2023年9月9日10~12日にシンガポールで開催された世界肺癌学会(The IASLC 2023 World Conference on Lung Cancer: WCLC2023)の年次総会でも発表されている。 参照元:
ヤンセンファーマ社 プレスリリース
ニュース 肺がん ラゼルチニブ

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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