第一三共株式会社は9月8日、進行性固形がんを対象としたDS3939(抗TA-MUC1抗体薬物複合体(ADC))の第1/2相臨床試験において、最初の患者への投与が開始されたことを発表した。
同薬剤は、独Glycotope社から導入された抗TA-MUC1抗体と第一三共社のDXdーADC技術を活用して作られたADC。多くの上皮がんにおいて過剰発現しているTA-MUC1(Tumor-Associated MUC1)を標的としている。
今回の試験は、日本や北米などで実施される局所進行・転移性・切除不能の固形がん(非小細胞肺がん、乳がん、尿路上皮がん、卵巣がん、胆道がん、膵管腺がん等)を対象としたグローバル第1/2相臨床試験。最大耐用量と推奨用量を決定するパート1と、安全性と併せて有効性(客観的奏効率、病勢コントロール率、奏効期間、無増悪生存期間および全生存期間)を評価するパート2から成る。
第一三共社はプレスリリースの中で、「当社は、幅広いがん種における新たな治療の選択肢を提供するため、本試験を通じて本剤の価値を評価するとともに、当社のDXd-ADCsポートフォリオの価値最大化を目指してまいります」と述べている。
参照元:
第一三共株式会社 プレスリリース
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