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脳転移のある未治療の進行性非小細胞肺がんに対するテセントリク+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法、有効性を認める前向きな結果

[公開日] 2023.08.31[最終更新日] 2023.08.31

この記事の3つのポイント ・脳転移のある未治療の進行性の非扁平上皮非小細胞肺がんを対象とした第2相Atezo-Brain試験 ・テセントリクと化学療法の併用療法による有効性・安全性を検証 ・テセントリクと化学療法の併用療法は、有望な12週時点の無増悪生存率を示す
2023年08月21日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にて脳転移のある未治療の進行性非扁平上皮非小細胞肺癌(NSCLC)患者に対する抗PD-L1抗体薬であるアテゾリズマブ(商品名:テセントリク)+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法の有効性、安全性を検証した第2相試験(PMID: 37603816)の結果がL'Hospitalet de LlobregatのErnest Nadal氏らにより公表された。 本試験は、未治療の脳転移のある進行性非扁平上皮NSCLC患者(N=42人)に対してアテゾリズマブ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法を4~6サイクル実施し、アテゾリズマブ+ペメトレキセド併用療法を病勢進行するまで最大2年間投与したときの有効性・安全性を検証する単群第2相試験である。主要評価項目として12週時点の無増悪生存期間(PFS)、治療開始から9週時点までのグレード3以上の有害事象(AE)発症率を設定している。 本試験の結果、主要評価項目である12週時点のPFSは62.2%(95%信頼区間:47.1%-76.2%)を示した。治療開始から9週時点までのグレード3以上のAE発症率は27.5%、また大部分の神経障害はグレード1、2であったが、グレード3もしくは4が12.5%(N=5人)であった。 その他評価項目である頭蓋内PFS中央値は6.9ヶ月、奏効率は42.7%(95%信頼区間:28.1%-57.9%)を示した。全生存期間(OS)中央値は11.8ヶ月(95%信頼区間:7.6-16.9ヶ月)、2年全OSは27.5%(95%信頼区間:16.6%-45.5%)を示した。 以上の第2相試験の結果よりErnest Nadal氏らは「脳転移のある未治療の進行性非扁平上皮NSCLCに対する抗PD-L1抗体薬アテゾリズマブ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法は良好な抗腫瘍効果を示し、安全性も良好でした」と結論を述べた。 Phase II Trial of Atezolizumab Combined With Carboplatin and Pemetrexed for Patients With Advanced Nonsquamous Non–Small-Cell Lung Cancer With Untreated Brain Metastases (Atezo-Brain, GECP17/05) (Journal of Clinical Oncology 2023 DOI:10.1200/JCO.22.02561)
ニュース 肺がん 脳転移

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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