コニカミノルタ株式会社およびグループ会社であるコニカミノルタREALM株式会社は、GenMineTOP(R)がんゲノムプロファイリングシステムに関して、2023年8月1日より保険適用され、販売が開始されたことを発表した。併せて株式会社LSI メディエンスを通じた検査受託も開始されている。なお、同システムは2022年7月13日に厚生労働省より製造販売承認を取得している。
同システムは、2019年6月から始まった東京大学、国立がん研究センター研究所およびコニカミノルタの共同研究開発の成果。固形がんの組織検体から抽出したDNAおよびRNAと、同一患者由来の正常な細胞から抽出したDNAを使って遺伝子変異のデータを解析するプログラムである。
がんゲノムプロファイリング検査では、がん組織由来の塩基配列および正常な細胞由来の塩基配列を同時に解析することにより、がんの診断や治療に関連する737のがん関連遺伝子(DNA)の変異(塩基置換、挿入/欠失、コピー数異常)の検出結果、RNAの変異(融合:455遺伝子、エクソンスキッピング:5遺伝子)の検出結果およびRNAの発現量(27遺伝子)の情報が一度に取得できる。
結果は、固形がん患者の診断および治療方針決定の補助に使われる。
コニカミノルタREALMは、プレスリリースの中で、「本システムを用いて精緻ながん診断を推進することで、患者一人ひとりの特性を鑑みた適切な治療の実現および患者さんのQOL(Quality of Life)向上に寄与して参ります。」と述べている。
参照元:
コニカミノルタ株式会社 プレスリース
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